書評 データベースコンサルタントのノウハウちょい見せ

Oracle RDBMSなどのオラクル製品や各種インフラ技術(OS、ストレージ、ネットワーク)といった話題を取り上げます。著者は小田圭二、「門外不出のOracle現場ワザ」、「絵で見てわかるOracleの仕組み」、「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク」などの著作もあります

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紹介:絵で見てわかるシステム構築のためのOracle設計

「私の関わるOracleの物理設計本が出る」と以前お伝えしました。
絵で見てわかるシステム構築のためのOracle設計
発売後、2週間程度が経ち、以下のような声が届いています。

「この内容(400ページオーバー)なら、どう考えても安いでしょ」
「(有名なDBエンジニア曰く)私の設計と同じでした」
「えっ、データガードの設計って、こんな風に図にできるんだ!」
「この本のインデックス設計に書いてあるコツを使うべきだったのか・・・」
「さすが絵で見てわかるシリーズ。絵が多いよね」
「絵で見てわかるシリーズの続きが出たんだ。買おう」

ざっと本の特徴を紹介すると
・要件定義からDB設計を紹介している
・基本設計のやり方を紹介している
・詳細設計に100ページ以上、ページを使っている
・OS設計、ネットワーク設計まで載っている
・表領域設計、スキーマ設計も当然載っている
・Oracle Net設計も載っている
・DBには重要な「高可用性」に1章割いている
・クラスタ設計も1章割いている。RACもASMも載せている。
・データガードのこういう説明は見たことない
・DB設計というからには、運用設計も。
・DBのテストも載せてます。

出版社の方から聞いたところ、売れ行き好調だそうです。
末長く使える本のはずですので、まだ購入していない方は、
購入を検討していただけるとうれしいです。
[ 2012/03/12 19:28 ] 書評 | TB(0) | CM(0)

久々に私が関わる書籍が出ます。「絵で見てわかるシステム構築のためのOracle設計」

「絵で見てわかるシステム構築のためのOracle設計」です。
http://goo.gl/d2Pvu


book_image.jpg
以下、翔泳社の宣伝文から抜粋です。
「最強コンサルタント軍団が執筆!図解が多くてわかりやすいと好評の「絵で見てわかる」シリーズに新刊が登場します。今回のテーマは「高可用性・耐障害性・高性能なシステム」です。現在の情報システムに求められるさまざまな要件を満たすために、DB視点ではどのような設計を行うべきかを各要件に対して解説しています。」

世の中に、ここまでOracle物理設計とそのための考え方がまとまっている本は無いです。
高可用性設計、データガードやRAC、ASMなど色んな設計が学べます。
監修としてレビューするのが大変だった・・・・まぢで(笑)
ぶっちゃけ、この内容(苦労)でこの価格は安い!

データガードやRAC、ASMは、製品としては今後もっと使われていく機能なんですが
まだまだ解説本は少ない状況でした。これをきっかけに製品として
広く使われていったらうれしいです。

まだ、予約受付中ですが、Amazonで予約していただけたらうれしいです。
[ 2012/02/07 12:33 ] 書評 | TB(0) | CM(0)

書評「Oracle実践ストレージ管理ガイド」

成熟していると思われているOracleの基本機能ですが、もちろん進化しています。そろそろ一般のDBAでも憶える必要性があると思うのが、ASM(Automatic Storage Management)です。ASMは、位置づけ的には、ボリュームマネージャに相当する機能だと私は思います。SE RACではASMは必須ですし、Enterprise EditionのRACでもASMはほぼデフォルトになっています。ExadataでもASMは必須です。

ボリュームマネージャ相当の機能ということは、「ASMを通ることによるI/Oのオーバーヘッドが加わって遅いのではないか?」とか、「ASMのためのDBインスタンスが立ち上がると聞いたので、オーバーヘッドが増えているのではないか?」と思っている人も居ると思います。出たばかりのころは、私もそう思いました。

実は、Oracleのために作られているため、最適化・自動化されている面もあり、また、メリットもあります(自動的なデータのリバランスなど)。

たとえば、ASMのDBインスタンスは、基本的に、管理情報のための存在であり、通常のDBファイルのI/Oのときは、バイパスされます(通常のDBのI/Oは、ASMインスタンスを介したI/Oではなく、DBインスタントとディスクで直接やりとりするイメージです)。ただ、こういうイメージがなかなか払しょくされないように、みんな、学ぶのに苦労しているのではないか?と感じます。ASMとの管理情報のやりとりの際には、どんなプロセスがどう動くのか?など、いろいろと知られていないなあと思います。

上述の書籍「Oracle実践ストレージ管理ガイド」では、ASMの概要から始まって、プロセスの一覧と役割なども説明されており、必要なことは一通り(耐障害性や運用、移行まで)紹介されています。

ちょっとお値段が張りますが、必須事項の勉強だと思って、読んでみてはいかがでしょうか?
また、いままで敬遠していたという人は、この機会にASMを触ってみてはいかがでしょうか?

[ 2011/07/14 02:15 ] 書評 | TB(0) | CM(0)

書評「道は開ける」

オフの場で会話していると、皆さん、真面目な技術論より、真面目じゃない話(失礼!)に興味があるようです。ということで、今回は、不幸な状況下の人にお勧めの本を紹介します。

この業界、大変な状況下の人が多いわけで、八方ふさがりなときに、読むと元気がでる(「大丈夫、やっていける!」と思える)本です。
この本「道は開ける」 は、名著と言われています。全世界で長い間、多くの人が読んできた本です。破産寸前の人、軍隊で死傷者を記録する仕事の人、病気で死にかけた人、会社が倒産しそうな社長、子供が亡くなった人、事故で体の一部が無くなった人、といった人たちがこれでもかと出てきます。この本を読むと、自分はまだまだだなあと思えます。

載っている対策も秀逸で、数十以上載っています。例を少し挙げると、
避けられないなら諦める、明るく考えると幸せになる、仕返しはしない、やっかいごとを数えず恵まれていることを数える、1日にできることだけ考えて実行する、最悪の事態を受け入れる覚悟をする、多忙にする、etc と、これでもか、と効果がある方法を紹介しています。効果がある様子を読んでいると元気も出てきます♪
#対策については一部意訳しています。

困難にあたっているなあ、とか、うまく回っていないなあと思った人は、一度読んでみてはいかがでしょうか。これで人生や仕事がいい方向に行ったら、めっけものです。少なくとも、自分の不幸はまだまだだな・・・という意味で、元気はもらえると思います。


P.S. お勧めする人が多いので、FC2とmixiにダブルポストを始めてみます。よかったらmixiに引っ越すかもしれません。

P.S.2
Oracle Loversで、次回の企画を始めました。日程は未だ決まっていませんが、内容は、Oracleのアーキテクチャの基礎の勉強会を予定しています。 Oracle Loversのホームページ ( http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1738549529&owner_id=1015953 でいいのかな?)にコメントもらえるとやりやすいです。
[ 2011/06/26 03:09 ] 書評 | TB(0) | CM(0)

書評「オンラインゲームを支える技術」

表紙に「無数の同時接続 x ミリ秒のレイテンシ」とあり、いかにもインフラエンジニアにとって勉強になりそうな内容です。

まず、大規模な同時処理(接続)で必要となるselectとpollについての紹介があります。
何千というソケットを一度に確認可能なため、大規模なシステムのインフラでは、
知っておくべき関数です。通信業界もゲーム業界同様に、無数の接続で高レスポンスの世界がありますが、そこでも良く見られます。linuxだとepollだったはずです。

P142から6ページほど使って、真面目に ゲームのオンメモリでの処理(データの格納)をRDBMSで行ったらどうなるか?という比較があって、面白い発想だなと思いました。もちろん、ゲームプログラミングではオブジェクトが多数あって、RDBMSで毎回やりとりしていたら性能的に到底無理なわけですが、どれくらいの桁(オーダー)なのかを教えてくれます。

私がインフラエンジニアにも参考になるなと思ったのは、P169からしばらく紹介されている、シーケンス図です。P278に、代表的なシーケンスが載っています。「投げっぱなしのシーケンス」「三角形のシーケンス」「ぎざぎざなシーケンス」です。確かに、これらは大事です。その後のページでも、多くのシーケンス図が載っていて、勉強にも良いと思います。
※「中継方式のシーケンス」と私が呼ぶ方式がITのシステム(特にDBを複数使うシステム)では見られますが、それは今度、ご紹介しようと思います。

「へぇー」と思ったのが、ゲームサーバーのリアルタイム監視用のログ出力機能です。どんなイベントがあったのか、主要な統計値がどうだったのかを定期的に出力していて、それをtail -fで見るのだそうです。これはオラクルのコンサルも使う、v$sessionやv$sysstatを定期的に保存&リアルタイムで見る方式に似ています。リアルタイムに見ようとすると同じようなアプローチになるのだなあと思いました。なお、最近のOracleではEnterprise Managerを用いて、同様の情報を見るのが主流かなと思います。

あと進んでいるなと思ったのが、ネットワーク(パケット)の使い方や、見積り、設計方法です。オンラインゲームの設計者たちは、いろいろな制約を考えながら、使用感を損なわないようにプロトコルの設計をしている様子が垣間見れて、流石だなあと思いました。
[ 2011/05/02 03:48 ] 書評 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

Author:odakeiji
小田圭二 日本オラクルのテクノロジーソリューションコンサルティング統括本部においてデータベースのコンサルタントをしている。今までのキャリアでは、社内教育部隊で、データベースやOS、ネットワークを教える経験を5年ほど積んだり、コンサル部門で主にDB(インフラ含む)のコンサルを10年程度経験した。また、コンサルタントとして、主に大規模ミッションクリティカルシステムを担当。社内では”火消し”とも呼ばれ、システムトラブルの火消しをいくつも担当していたこともある。
ポリシーは、「OracleもOS上で動くアプリケーションにすぎない。だから、OS、ストレージ、ネットワークを学ぶべき。アーキテクチャから考えろ」。
スキル面の興味は、アーキテクチャ、DBA、インフラ技術、教育、コンサル手法など。
本ブログのポリシーは「週に1回、DBAやインフラ担当者の役に立つ記事を書きたい」です(守れるだけ、守りたい・・・・)
なお、本ブログにおいて示されている見解は、私自身の見解であって、オラクルの見解を必ずしも反映したものではありません。ご了承ください。

私の主な著書の紹介です。もしよかったら、お役立てください。他にもオライリーなどがあります

●「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク データベースはこう使っている」小田圭二 著
私のポリシーである”DBMSもOSの動くアプリケーションに過ぎない”に基づいて、OSとDBMSの関係、ストレージとDBMSの関係、ネットワークとDBMSの関係、を解説した珍しい書籍です。DBを学んでひと段落したら、DB使いもインフラ全体を意識しなければなりませんが、そのような人にお勧めです。企業ユーザー向けのIT本としては、2008年度翔泳社No1だとか(最後は出版社談)。

●「絵で見てわかるOracleの仕組み」 小田圭二 著
教育に携わる者としての私の思い「丸暗記するな。アーキテクチャを知るべき。絵で説明すべき」を具体化した、Oracleの入門書です。Oracle初心者向きですが、Oracleの基礎となる部分の動きを解説しているため、バージョンに依存せずに何年先でも使えます。逆に、本書の内容を理解せずに、ひたすら丸暗記すると応用力が身につきません。この本を読むだけで何かできるようになるわけではありませんが、アーキテクチャを身につけて、本当の技術力を身につける第一歩として欲しいと思っています。

●「44のアンチパターンに学ぶDBシステム」 小田圭二 著
本書は、企業のDBシステムの設計/構築から運用管理、プロジェクト管理までの各フェーズにおけるトラブル(失敗)事例について、アンチパターン(べからず集)とその回避策/防止策として解説するものです。チェックリストとして使っていただいても構いません。分かっていてもアンチパターンは避けられないことも多いものです(政治とか)。そういう方には、同じ仲間は多いのだなと再認識していただくための一服の清涼剤としていただければと思います。

●「門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
一番最初に出た本です。結構とがった内容を扱っています。
・パフォーマンス分析の考え方(私の担当)
・性能テストや障害テストの仕方、設計の注意点(主に私が執筆)
・コストベースオプティマイザ(10gベース)のアーキテクチャ
・コネクションプーリング
最新のOracleの内容は含んでいませんが、今でも性能の考え方やオプティマイザの考え方は使えるはずです。オプティマイザをここまで解説している本を私は知りません。

●「続・門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
「続」の名前の通り、次に出た本です。ちょっと尖り過ぎたかもしれません^^; でも本当に使う内容を選んだつもりです。一流になりたい・他の人と差をつけたい人にお勧めでしょうか。
・性能の良いSQLの書き方
・文字化けの仕組み
・障害(特に性能やハング)の分析・対応方法(私が執筆)
・障害をリアルタイムに分析・対処する方法(私が執筆)
・オプティマイザの使い方ノウハウ
・アップグレードのノウハウ

●「データベース」小田圭二 他 著
私にしては堅い本です。なんせ、共同執筆者が大御所の國友義久先生です。階層型DBMS、ネットワーク型DBMS、リレーショナル型DBMS、XMLDBMS、OO(オブジェクト指向)DBMS、DBMSの持つ機能、DBMSのセキュリティ、データベースの著作権、監査、モデリング、正規化といった内容を網羅しており、深い記述は無いものの、DB技術全体を抑えるのに向いている一冊です。ある程度技術力がついたエンジニアの方が、DB全体を振り返りたい(勉強したい)というときの最初の1冊としてお勧めです。



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