障害に備えたDBバックアップと業務のためのDBバックアップは異なる データベースコンサルタントのノウハウちょい見せ

Oracle RDBMSなどのオラクル製品や各種インフラ技術(OS、ストレージ、ネットワーク)といった話題を取り上げます。著者は小田圭二、「門外不出のOracle現場ワザ」、「絵で見てわかるOracleの仕組み」、「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク」などの著作もあります

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障害に備えたDBバックアップと業務のためのDBバックアップは異なる

※本記事はOracle前提で書きますが、他のDBMSでもほぼ同じはずです。

皆さん、DBのバックアップは何種類とっていますか? DBのバックアップなんて1種類に決まっていると思うかもしれません。しかし、実は分けて考えるべきなのです(私の持論ですが)。

通常、DBのバックアップというと、ストレージの破壊などの物理的な障害に備えたものを指すでしょう。ストレージの障害が起きたと仮定すると、大抵そのタイミングでDBが機能しなくなり、急いでテープからバックアップを戻して、リカバリして、「はい。データ復旧終了。さあ、どうぞ♪」ですね。

ところが、アプリケーションのバグなどによって、データの一部が壊れた(業務的に正しくないデータですね)とします。その場合、どのように復旧させますか?

データが壊れたとしても、他のアプリは粛々と動いているでしょう。そのため、対象のテーブル以外では、そのままデータの更新は続くでしょう。また、データが壊れたテーブルにおいても、正しいデータの更新が行われることもあります。そのような状況で全体バックアップを戻したら、壊れたデータは良いでしょうが、他のデータ更新が失われてしまいます。では、テーブル単位で戻そうとしても、他のテーブルとデータの整合性が取れるかどうかは未知数です。正直言って途方に暮れてしまいます。

このような障害(一部の人は、この障害を「論理障害」と呼びます)では、論理的にデータのバックアップをとっておく(例:exportなど)のが一番です。論理バックアップはバッチの開始前や終了後にとることが多いでしょうか。
#バッチの開始前にとっておけば、バッチのアプリバグがあってもやり直せたりします。

このように物理的な障害に備えたバックアップと、論理的な障害に備えたバックアップを分けて、どのような手段で、どのようなタイミングで取るべきか考えてみてください。きっと、皆さんのシステムも各種障害に対して強くなるでしょう♪
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[ 2009/04/19 23:08 ] DBA | TB(0) | CM(5)
私の偏見かもしれませんが,
システム構築を,業務チーム側(アプリ側) , インフラ側
と分けている場合に,

 ・業務チーム側主体でDBを構築している場合
   ⇒ 論理バックアップのみを取得
 ・インフラ側主体でDBを構築している場合
   ⇒ 物理バックアップのみを取得

となっていることが多いような気がしますねえ~.
[ 2009/04/20 20:56 ] [ 編集 ]
そうなんだと思います。
皆さん、自分の都合でかんがえるものなので。

矢木さん、お久しぶりです。
OOWには行かれますか?
私はOTNラウンジに居たりします。
[ 2009/04/20 22:49 ] [ 編集 ]
このコメントは管理者の承認待ちです
[ 2009/04/21 21:13 ] [ 編集 ]
論理バックアップをReadOnlyで行いときがあります。
(物理バックアップしたものを別サーバで
 マウントして論理バックアップするようなとき。)

論理バックアップ対象のDBは更新は行わないので、
SCNは変えたくないのですが、
DataPumpはReadOnlyでは取得が出来ないので、
論理バックアップを行ってしまうと、
どうしてもSCNが変わってしまいます。

DataPumpも従来のexpと同じようにReadOnlyで
可能なようになれば良いのに・・
と思ってます。
[ 2009/04/24 11:04 ] [ 編集 ]
> DataPumpも従来のexpと同じようにReadOnlyで
> 可能なようになれば良いのに・・
> と思ってます。

ここではDataPumpの仕様の話は置いておいて、
NetAppなどが持つファイルシステム(例:WAFL)で、スナップショット機能を持つものがあります。過去のある時点へファイルシステム全体を戻せるやつですね。これと組み合わせると、inokenさんの要件は実現できそうな気がします。

詳細は省略しますが、アーキテクチャ的にも美しいような気がします。
[ 2009/04/27 03:21 ] [ 編集 ]
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プロフィール

odakeiji

Author:odakeiji
小田圭二 日本オラクルのテクノロジーソリューションコンサルティング統括本部においてデータベースのコンサルタントをしている。今までのキャリアでは、社内教育部隊で、データベースやOS、ネットワークを教える経験を5年ほど積んだり、コンサル部門で主にDB(インフラ含む)のコンサルを10年程度経験した。また、コンサルタントとして、主に大規模ミッションクリティカルシステムを担当。社内では”火消し”とも呼ばれ、システムトラブルの火消しをいくつも担当していたこともある。
ポリシーは、「OracleもOS上で動くアプリケーションにすぎない。だから、OS、ストレージ、ネットワークを学ぶべき。アーキテクチャから考えろ」。
スキル面の興味は、アーキテクチャ、DBA、インフラ技術、教育、コンサル手法など。
本ブログのポリシーは「週に1回、DBAやインフラ担当者の役に立つ記事を書きたい」です(守れるだけ、守りたい・・・・)
なお、本ブログにおいて示されている見解は、私自身の見解であって、オラクルの見解を必ずしも反映したものではありません。ご了承ください。

私の主な著書の紹介です。もしよかったら、お役立てください。他にもオライリーなどがあります

●「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク データベースはこう使っている」小田圭二 著
私のポリシーである”DBMSもOSの動くアプリケーションに過ぎない”に基づいて、OSとDBMSの関係、ストレージとDBMSの関係、ネットワークとDBMSの関係、を解説した珍しい書籍です。DBを学んでひと段落したら、DB使いもインフラ全体を意識しなければなりませんが、そのような人にお勧めです。企業ユーザー向けのIT本としては、2008年度翔泳社No1だとか(最後は出版社談)。

●「絵で見てわかるOracleの仕組み」 小田圭二 著
教育に携わる者としての私の思い「丸暗記するな。アーキテクチャを知るべき。絵で説明すべき」を具体化した、Oracleの入門書です。Oracle初心者向きですが、Oracleの基礎となる部分の動きを解説しているため、バージョンに依存せずに何年先でも使えます。逆に、本書の内容を理解せずに、ひたすら丸暗記すると応用力が身につきません。この本を読むだけで何かできるようになるわけではありませんが、アーキテクチャを身につけて、本当の技術力を身につける第一歩として欲しいと思っています。

●「44のアンチパターンに学ぶDBシステム」 小田圭二 著
本書は、企業のDBシステムの設計/構築から運用管理、プロジェクト管理までの各フェーズにおけるトラブル(失敗)事例について、アンチパターン(べからず集)とその回避策/防止策として解説するものです。チェックリストとして使っていただいても構いません。分かっていてもアンチパターンは避けられないことも多いものです(政治とか)。そういう方には、同じ仲間は多いのだなと再認識していただくための一服の清涼剤としていただければと思います。

●「門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
一番最初に出た本です。結構とがった内容を扱っています。
・パフォーマンス分析の考え方(私の担当)
・性能テストや障害テストの仕方、設計の注意点(主に私が執筆)
・コストベースオプティマイザ(10gベース)のアーキテクチャ
・コネクションプーリング
最新のOracleの内容は含んでいませんが、今でも性能の考え方やオプティマイザの考え方は使えるはずです。オプティマイザをここまで解説している本を私は知りません。

●「続・門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
「続」の名前の通り、次に出た本です。ちょっと尖り過ぎたかもしれません^^; でも本当に使う内容を選んだつもりです。一流になりたい・他の人と差をつけたい人にお勧めでしょうか。
・性能の良いSQLの書き方
・文字化けの仕組み
・障害(特に性能やハング)の分析・対応方法(私が執筆)
・障害をリアルタイムに分析・対処する方法(私が執筆)
・オプティマイザの使い方ノウハウ
・アップグレードのノウハウ

●「データベース」小田圭二 他 著
私にしては堅い本です。なんせ、共同執筆者が大御所の國友義久先生です。階層型DBMS、ネットワーク型DBMS、リレーショナル型DBMS、XMLDBMS、OO(オブジェクト指向)DBMS、DBMSの持つ機能、DBMSのセキュリティ、データベースの著作権、監査、モデリング、正規化といった内容を網羅しており、深い記述は無いものの、DB技術全体を抑えるのに向いている一冊です。ある程度技術力がついたエンジニアの方が、DB全体を振り返りたい(勉強したい)というときの最初の1冊としてお勧めです。



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