Oracleマニュアルの活用方法 データベースコンサルタントのノウハウちょい見せ

Oracle RDBMSなどのオラクル製品や各種インフラ技術(OS、ストレージ、ネットワーク)といった話題を取り上げます。著者は小田圭二、「門外不出のOracle現場ワザ」、「絵で見てわかるOracleの仕組み」、「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク」などの著作もあります

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Oracleマニュアルの活用方法

たまにはOracle使いらしい内容を書きたいと思います。
今回は、私や周りのコンサルタント達のOracleマニュアルの活用方法のノウハウです。

OracleのマニュアルはOTNからダウンロードできます( http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html )。

●読むとためになる・・・と噂のOracleマニュアル

まず、「概要」マニュアルは初中級のOracle使いの人が読むとためになると思います。構造や用語をこれでもかと紹介してくれています。難点は、本当の初心者は分からないだろう言葉使いをしていることです。本当の初心者は研修のテキストや市販本で補完すると良いと思います。このマニュアルに載っている言葉や概念をきちんと理解したら、かなりの力がつきます。また、このマニュアルを眺めると、自分のレベルや弱点が分かると思います。それくらい大事な言葉が網羅されています。

「パフォーマンス・チューニング・ガイド」 は、中級以上のDBAにとってためになると思います。パフォーマンスチューニングの考え方、I/Oの考え方、具体的なテクニックなど、貴重なパフォーマンスの記述が山盛りです

たしか矢木さんのコメントにもあったかと思うのですが、「管理者リファレンス for Linux and UNIX-Based Operating Systems」は良いと思います。OracleをUNIXやLinuxで快適に動作させるためのOS側の設定などが書かれています

11gの「セキュリティガイド」に、セキュリティ関連の情報が網羅的に載っています。セキュリティはこれを見れば大丈夫なはずです。


●意外な情報がいろいろ載っているマニュアル

「PLSQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス」は、「へえー」と思えるパッケージがいっぱい載っているマニュアルです。少し例を挙げると、プログラムからDDLを実行するためのdbms_ddlや、通常のデータ型と比べると扱い難いLOBデータ型のためのdbms_lob、乱数のためのdbms_random、セグメントを分析するためのdbms_space、DBMSからhttp通信するためのutl_http、メールするためのutl_smtp、バイナリデータを扱うためのutl_raw、utl_tcpというものまであります。

Oracle DBがメール送信したり、httpで外部にアクセスしたりってシュールですよね♪

●日常の開発で使えるマニュアル

なんと言っても、SQLリファレンスです。SQLの構文が載っていますが、実はヒント文の一覧も載っています(場所は「OracleSQLの基本要素」-「コメント」-「ヒント」です)。

エラーは、「データベースエラーメッセージ」に載っています。

「Databaseリファレンス」は、初期化パラメータやビュー、待機イベントの説明、統計情報の説明が網羅されていて、ダウンロードして辞書代わりに使える優れものです。

なお、LOB型は特殊です。初めてLOBを使う開発者の皆さんには、アプリケーション開発者ガイドラージオブジェクトを読むことをお勧めします。

●日常の運用で使えるマニュアル

「エラーメッセージ」と「Databaseリファレンス」は必須です(理由は同上です)。

そして、「管理者ガイド」でしょう。管理者ガイドは読む気がしないくらいボリュームがありますが、いざという時には調べてみると、いろいろ書いてあります。

ぜひダウンロードしてお手元でご活用ください♪

P.S. 最近、皆様にお見せできない面白コメントもいろいろいただきます。RAMディスクの話など、ブログでは公表できませんが、楽しませていただいています。見せられない&本人にメールできないため、この場をお借りしてお礼を申し上げます♪
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[ 2009/03/01 23:14 ] DBA | TB(0) | CM(1)
個人的な意見ですが...

Releaseを重ねるごとに最もよくなっている機能としては,
マニュアルじゃないかと,私は思います.

Web(OTN)からも見やすくなってるし,内容の分割方法,
初心者向け(2日で...シリーズ)の充実,
PHPなど,open source向けのマニュアルの拡充など,
特に11gR1ではマニュアルに目を見張る拡充があったなぁ...と.

泥臭い部分(Oracle7のParallel Serverマニュアルみたいな..)
がなくなってきているのは残念ですが,
如何に美味く使うか ということが主眼になるのは,
時代の流れなのかもしれませんねえ.
[ 2009/03/02 03:51 ] [ 編集 ]
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プロフィール

odakeiji

Author:odakeiji
小田圭二 日本オラクルのテクノロジーソリューションコンサルティング統括本部においてデータベースのコンサルタントをしている。今までのキャリアでは、社内教育部隊で、データベースやOS、ネットワークを教える経験を5年ほど積んだり、コンサル部門で主にDB(インフラ含む)のコンサルを10年程度経験した。また、コンサルタントとして、主に大規模ミッションクリティカルシステムを担当。社内では”火消し”とも呼ばれ、システムトラブルの火消しをいくつも担当していたこともある。
ポリシーは、「OracleもOS上で動くアプリケーションにすぎない。だから、OS、ストレージ、ネットワークを学ぶべき。アーキテクチャから考えろ」。
スキル面の興味は、アーキテクチャ、DBA、インフラ技術、教育、コンサル手法など。
本ブログのポリシーは「週に1回、DBAやインフラ担当者の役に立つ記事を書きたい」です(守れるだけ、守りたい・・・・)
なお、本ブログにおいて示されている見解は、私自身の見解であって、オラクルの見解を必ずしも反映したものではありません。ご了承ください。

私の主な著書の紹介です。もしよかったら、お役立てください。他にもオライリーなどがあります

●「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク データベースはこう使っている」小田圭二 著
私のポリシーである”DBMSもOSの動くアプリケーションに過ぎない”に基づいて、OSとDBMSの関係、ストレージとDBMSの関係、ネットワークとDBMSの関係、を解説した珍しい書籍です。DBを学んでひと段落したら、DB使いもインフラ全体を意識しなければなりませんが、そのような人にお勧めです。企業ユーザー向けのIT本としては、2008年度翔泳社No1だとか(最後は出版社談)。

●「絵で見てわかるOracleの仕組み」 小田圭二 著
教育に携わる者としての私の思い「丸暗記するな。アーキテクチャを知るべき。絵で説明すべき」を具体化した、Oracleの入門書です。Oracle初心者向きですが、Oracleの基礎となる部分の動きを解説しているため、バージョンに依存せずに何年先でも使えます。逆に、本書の内容を理解せずに、ひたすら丸暗記すると応用力が身につきません。この本を読むだけで何かできるようになるわけではありませんが、アーキテクチャを身につけて、本当の技術力を身につける第一歩として欲しいと思っています。

●「44のアンチパターンに学ぶDBシステム」 小田圭二 著
本書は、企業のDBシステムの設計/構築から運用管理、プロジェクト管理までの各フェーズにおけるトラブル(失敗)事例について、アンチパターン(べからず集)とその回避策/防止策として解説するものです。チェックリストとして使っていただいても構いません。分かっていてもアンチパターンは避けられないことも多いものです(政治とか)。そういう方には、同じ仲間は多いのだなと再認識していただくための一服の清涼剤としていただければと思います。

●「門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
一番最初に出た本です。結構とがった内容を扱っています。
・パフォーマンス分析の考え方(私の担当)
・性能テストや障害テストの仕方、設計の注意点(主に私が執筆)
・コストベースオプティマイザ(10gベース)のアーキテクチャ
・コネクションプーリング
最新のOracleの内容は含んでいませんが、今でも性能の考え方やオプティマイザの考え方は使えるはずです。オプティマイザをここまで解説している本を私は知りません。

●「続・門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
「続」の名前の通り、次に出た本です。ちょっと尖り過ぎたかもしれません^^; でも本当に使う内容を選んだつもりです。一流になりたい・他の人と差をつけたい人にお勧めでしょうか。
・性能の良いSQLの書き方
・文字化けの仕組み
・障害(特に性能やハング)の分析・対応方法(私が執筆)
・障害をリアルタイムに分析・対処する方法(私が執筆)
・オプティマイザの使い方ノウハウ
・アップグレードのノウハウ

●「データベース」小田圭二 他 著
私にしては堅い本です。なんせ、共同執筆者が大御所の國友義久先生です。階層型DBMS、ネットワーク型DBMS、リレーショナル型DBMS、XMLDBMS、OO(オブジェクト指向)DBMS、DBMSの持つ機能、DBMSのセキュリティ、データベースの著作権、監査、モデリング、正規化といった内容を網羅しており、深い記述は無いものの、DB技術全体を抑えるのに向いている一冊です。ある程度技術力がついたエンジニアの方が、DB全体を振り返りたい(勉強したい)というときの最初の1冊としてお勧めです。



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