文化の違いとコンピュータシステムへの影響 データベースコンサルタントのノウハウちょい見せ

Oracle RDBMSなどのオラクル製品や各種インフラ技術(OS、ストレージ、ネットワーク)といった話題を取り上げます。著者は小田圭二、「門外不出のOracle現場ワザ」、「絵で見てわかるOracleの仕組み」、「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク」などの著作もあります

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文化の違いとコンピュータシステムへの影響

ニュースなどで文化の違い(一部、宗教の違い)を見聞きするたびに、「大変だなあ」と思いますが、今日の記事は、その文化の違いがコンピュータシステムにも影響を与えるという話です。

私の知り合いがパッケージソフトの開発をやっているのですが、その人から「世界にはこんな言語(ひいては文化)がある。」と聞きました。ほとんどイスラム世界のネタです。

●右から左、左から右の混在

アラビア語は、基本的に、横書きで右から左に書いていきます。日本人も横書きをしますが、左から右ですよね? 右から左だけでも違和感がありますが、ところどころ、左から右に書いていく(表示していく)ところもあるそうなのです。イメージすると、右から左に文字が表示され、ところどころ左から右に表示され、また、右から左に文字が表示される・・・・という感じです。なんでも外来語などは左から右なのだそうです。

●ボタンが増える?

右から左、左から右、という2パターンあるということは、モノによっては、ボタンもそれに対応する必要があるそうです。すると、英語では1つのボタンで済んでいた画面が、2つになったりするそうで、当然、アプリケーション変更でしょう。ここまで来ると「文字が違う」だけでは済まないな、と思います。

●アイコン禁止?

「偶像崇拝禁止」に関連するそうですが、アイコンのようなものも、基本的には良くないそうです。ただ、イスラム圏でもアイコン禁止・・・までではないようです。

●色づかいも問題?

色にも意味があるそうで、「この色づかいはまずい」と言われたりするそうです。

●カレンダーは、地域によって異なる? 当日になるまで分からない?

日本でも良く聞く、「ラマダン」ですが、「新月が確認できたら」なのだそうです。ということは、曇ると開始がずれたり、地域(緯度や経度)によって日にちが違ったりするわけで、ラマダンをシステムに持たせるためには、「ラマダンを設定する機能」が必要なのだそうです。

※意外と知られていませんが、日本の祝日である「春分の日」と「秋分の日」は前年の2月1日にならないと決定しません。ただ、数年先くらいなら大体予想できるそうです。
参考 http://www.nao.ac.jp/QA/faq/a0301.html

●まとめ

ローカリゼーション(各国語対応)というと、「単純に文章を翻訳してお終い」というイメージがありますが、このように大変な場合もあるという話でした。
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少し前、めざましテレビの特集で、各国の携帯電話の絵文字はどんなものがあるか、という特集が放送されていました。

放送を見て初めて知ったのが、絵文字の種類の数はアジア各国(日本、中国、韓国)は多いのに対して、アメリカなどは種類が少ない事です。

また、日本人と外国人の方々の絵文字の認識の違いについても放送されていて、驚かされました。

文化の違いについて改めて考えると、意外と身近にあるものなんですね。
[ 2009/01/25 18:41 ] [ 編集 ]
NASIMさん、コメントありがとうございます。

そのめざましテレビを見ていないのですが、漢字圏とアルファベット圏(?)の違いも大きいかと思います。昔、漢字圏の人々は、字を絵のように理解して意味を把握するという話が出ていました。つまり、絵文字と相性が良いというわけです(きっとテレビでも解説されていたとは思うのですが)。

絵文字と言えば、外字(ユーザー定義外字)が思い浮かびます。現場でデータベース内にいちいち外字として絵文字を定義するかと言えば、大抵は定義しないですね。

携帯キャリアのシステムもいくつか担当したこともありますが、基本的に、外字(ユーザー定義外字)として登録しないですね。下手にシステム側で顔文字などを理解しようとすると大変で、「そもそもクライアントPC(フォントなど)やAPサーバーが対応していないじゃないか!」となりやすいです。

なお、絵文字と関係なく一般論として、ユーザー定義外字は、最近だとUnicodeのPUAという領域を使用するのですが、その場合はあまり問題は出ないですね(JavaなどがUnicodeとして普通に扱えるため、APサーバーなどで問題が起きにくい)。

NASIMさんのコメントを見て、そのうち、外字の話もブログに書こうと思いました。実は書きたいことがいっぱいです(でも時間は限られているので週2回のペースがやっとです)
[ 2009/01/25 19:48 ] [ 編集 ]
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プロフィール

Author:odakeiji
小田圭二 日本オラクルのテクノロジーソリューションコンサルティング統括本部においてデータベースのコンサルタントをしている。今までのキャリアでは、社内教育部隊で、データベースやOS、ネットワークを教える経験を5年ほど積んだり、コンサル部門で主にDB(インフラ含む)のコンサルを10年程度経験した。また、コンサルタントとして、主に大規模ミッションクリティカルシステムを担当。社内では”火消し”とも呼ばれ、システムトラブルの火消しをいくつも担当していたこともある。
ポリシーは、「OracleもOS上で動くアプリケーションにすぎない。だから、OS、ストレージ、ネットワークを学ぶべき。アーキテクチャから考えろ」。
スキル面の興味は、アーキテクチャ、DBA、インフラ技術、教育、コンサル手法など。
本ブログのポリシーは「週に1回、DBAやインフラ担当者の役に立つ記事を書きたい」です(守れるだけ、守りたい・・・・)
なお、本ブログにおいて示されている見解は、私自身の見解であって、オラクルの見解を必ずしも反映したものではありません。ご了承ください。

私の主な著書の紹介です。もしよかったら、お役立てください。他にもオライリーなどがあります

●「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク データベースはこう使っている」小田圭二 著
私のポリシーである”DBMSもOSの動くアプリケーションに過ぎない”に基づいて、OSとDBMSの関係、ストレージとDBMSの関係、ネットワークとDBMSの関係、を解説した珍しい書籍です。DBを学んでひと段落したら、DB使いもインフラ全体を意識しなければなりませんが、そのような人にお勧めです。企業ユーザー向けのIT本としては、2008年度翔泳社No1だとか(最後は出版社談)。

●「絵で見てわかるOracleの仕組み」 小田圭二 著
教育に携わる者としての私の思い「丸暗記するな。アーキテクチャを知るべき。絵で説明すべき」を具体化した、Oracleの入門書です。Oracle初心者向きですが、Oracleの基礎となる部分の動きを解説しているため、バージョンに依存せずに何年先でも使えます。逆に、本書の内容を理解せずに、ひたすら丸暗記すると応用力が身につきません。この本を読むだけで何かできるようになるわけではありませんが、アーキテクチャを身につけて、本当の技術力を身につける第一歩として欲しいと思っています。

●「44のアンチパターンに学ぶDBシステム」 小田圭二 著
本書は、企業のDBシステムの設計/構築から運用管理、プロジェクト管理までの各フェーズにおけるトラブル(失敗)事例について、アンチパターン(べからず集)とその回避策/防止策として解説するものです。チェックリストとして使っていただいても構いません。分かっていてもアンチパターンは避けられないことも多いものです(政治とか)。そういう方には、同じ仲間は多いのだなと再認識していただくための一服の清涼剤としていただければと思います。

●「門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
一番最初に出た本です。結構とがった内容を扱っています。
・パフォーマンス分析の考え方(私の担当)
・性能テストや障害テストの仕方、設計の注意点(主に私が執筆)
・コストベースオプティマイザ(10gベース)のアーキテクチャ
・コネクションプーリング
最新のOracleの内容は含んでいませんが、今でも性能の考え方やオプティマイザの考え方は使えるはずです。オプティマイザをここまで解説している本を私は知りません。

●「続・門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
「続」の名前の通り、次に出た本です。ちょっと尖り過ぎたかもしれません^^; でも本当に使う内容を選んだつもりです。一流になりたい・他の人と差をつけたい人にお勧めでしょうか。
・性能の良いSQLの書き方
・文字化けの仕組み
・障害(特に性能やハング)の分析・対応方法(私が執筆)
・障害をリアルタイムに分析・対処する方法(私が執筆)
・オプティマイザの使い方ノウハウ
・アップグレードのノウハウ

●「データベース」小田圭二 他 著
私にしては堅い本です。なんせ、共同執筆者が大御所の國友義久先生です。階層型DBMS、ネットワーク型DBMS、リレーショナル型DBMS、XMLDBMS、OO(オブジェクト指向)DBMS、DBMSの持つ機能、DBMSのセキュリティ、データベースの著作権、監査、モデリング、正規化といった内容を網羅しており、深い記述は無いものの、DB技術全体を抑えるのに向いている一冊です。ある程度技術力がついたエンジニアの方が、DB全体を振り返りたい(勉強したい)というときの最初の1冊としてお勧めです。



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