TechTalkNight #2 でいただいた質問への回答 データベースコンサルタントのノウハウちょい見せ

Oracle RDBMSなどのオラクル製品や各種インフラ技術(OS、ストレージ、ネットワーク)といった話題を取り上げます。著者は小田圭二、「門外不出のOracle現場ワザ」、「絵で見てわかるOracleの仕組み」、「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク」などの著作もあります

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TechTalkNight #2 でいただいた質問への回答

■アンケートに質問いただいた内容

背景
- v$sysstat を使って前日と当日のシステムの状態を比較しましょうとアドバイスがありました
- v$sysstat は executions とか logon数とか 100 行近くのパラメータが累積値で保持されていると理解しています
- この項目をすべてエクセル化するのは難しいと考えています

教えていただきたい点
- 監視の項目で特に注視する項目はありますか
- 通常 v$sysstat は何分間隔で取得されますか
- 待機イベント等を監視する際、参考とする表、項目を教えていただけますと助かります

- 本日も大変有意義な会を開いていただきありがとうございました
- 次回も参加させていただけますと大変うれしいです

■回答

質問ありがとうございます。回答します。

v$sysstatは各種処理量が分かるので、v$active_session_historyとの
合わせワザで分析が進む、とても便利なビューです。
v$sysstatは、30秒か1分間隔が個人的にはお勧めです。
スクリプトは、このようなものがサンプルです。値が0の項目は記録しないようにします。障害時を考えると、値が0以外の項目は全部取っておいた方がいいと思います。

#!/bin/sh

#本スクリプトおよびSQLの内容、
#および利用したことによって生じた損害等について、
#日本オラクルおよび著者は
#一切の責任を負いません。自己責任でご使用ください。
#また、筆者個人のノウハウであるため、
#お問い合わせもご遠慮ください。
#
#特に、スクリプトやSQLを改変した場合の性能へのインパクト、
#データを取得したことによるディスクフル、
#パスワードのセキュリティ漏洩などにはご注意ください。

SLEEP_SEC=30
LOOP_MAX=120
COUNT=0

echo "/"
echo "set heading off"
echo "set feedback off"
echo "set pagesize 9999"
echo "set linesize 2000"

while [ $COUNT -lt $LOOP_MAX ]
do
echo "@sysstat.sql"
sleep $SLEEP_SEC
COUNT=`expr $COUNT + 1`
done


○sysstat.sqlの中身

SELECT to_char(sysdate, 'MMDDHH24MISS')||','||NAME||','||VALUE
FROM V$SYSSTAT
WHERE VALUE > 0;

#このスクリプトは8年くらい前にDBマガジンに投稿した内容です。続・門外不出の現場ワザに収録されています。エクセルグラフ化用perlスクリプトなどもありますので良かったら見てみてください。


分析項目ですが、特に注目するのはexecute countとconsistent getsです。
それ以外の項目は通常時にはグラフ化する必要はないと思います。
障害時には、v$sessionと付け合わせながら、いろんな項目を見ます。
キャッシュフュージョンの失敗とか、ご指摘のlogon数とか、通信データ量とか。

> - 待機イベント等を監視する際、参考とする表、項目を教えていただけますと助かります
待機イベントを監視する際には、アクティブなセッション数を見るのが、
分かりやすいと思います。
EMでも監視グラフがあります。「何かおかしい」というのが分かりやすいです。

次回もぜひご参加ください。
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[ 2013/09/13 21:04 ] DBA | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

odakeiji

Author:odakeiji
小田圭二 日本オラクルのテクノロジーソリューションコンサルティング統括本部においてデータベースのコンサルタントをしている。今までのキャリアでは、社内教育部隊で、データベースやOS、ネットワークを教える経験を5年ほど積んだり、コンサル部門で主にDB(インフラ含む)のコンサルを10年程度経験した。また、コンサルタントとして、主に大規模ミッションクリティカルシステムを担当。社内では”火消し”とも呼ばれ、システムトラブルの火消しをいくつも担当していたこともある。
ポリシーは、「OracleもOS上で動くアプリケーションにすぎない。だから、OS、ストレージ、ネットワークを学ぶべき。アーキテクチャから考えろ」。
スキル面の興味は、アーキテクチャ、DBA、インフラ技術、教育、コンサル手法など。
本ブログのポリシーは「週に1回、DBAやインフラ担当者の役に立つ記事を書きたい」です(守れるだけ、守りたい・・・・)
なお、本ブログにおいて示されている見解は、私自身の見解であって、オラクルの見解を必ずしも反映したものではありません。ご了承ください。

私の主な著書の紹介です。もしよかったら、お役立てください。他にもオライリーなどがあります

●「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク データベースはこう使っている」小田圭二 著
私のポリシーである”DBMSもOSの動くアプリケーションに過ぎない”に基づいて、OSとDBMSの関係、ストレージとDBMSの関係、ネットワークとDBMSの関係、を解説した珍しい書籍です。DBを学んでひと段落したら、DB使いもインフラ全体を意識しなければなりませんが、そのような人にお勧めです。企業ユーザー向けのIT本としては、2008年度翔泳社No1だとか(最後は出版社談)。

●「絵で見てわかるOracleの仕組み」 小田圭二 著
教育に携わる者としての私の思い「丸暗記するな。アーキテクチャを知るべき。絵で説明すべき」を具体化した、Oracleの入門書です。Oracle初心者向きですが、Oracleの基礎となる部分の動きを解説しているため、バージョンに依存せずに何年先でも使えます。逆に、本書の内容を理解せずに、ひたすら丸暗記すると応用力が身につきません。この本を読むだけで何かできるようになるわけではありませんが、アーキテクチャを身につけて、本当の技術力を身につける第一歩として欲しいと思っています。

●「44のアンチパターンに学ぶDBシステム」 小田圭二 著
本書は、企業のDBシステムの設計/構築から運用管理、プロジェクト管理までの各フェーズにおけるトラブル(失敗)事例について、アンチパターン(べからず集)とその回避策/防止策として解説するものです。チェックリストとして使っていただいても構いません。分かっていてもアンチパターンは避けられないことも多いものです(政治とか)。そういう方には、同じ仲間は多いのだなと再認識していただくための一服の清涼剤としていただければと思います。

●「門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
一番最初に出た本です。結構とがった内容を扱っています。
・パフォーマンス分析の考え方(私の担当)
・性能テストや障害テストの仕方、設計の注意点(主に私が執筆)
・コストベースオプティマイザ(10gベース)のアーキテクチャ
・コネクションプーリング
最新のOracleの内容は含んでいませんが、今でも性能の考え方やオプティマイザの考え方は使えるはずです。オプティマイザをここまで解説している本を私は知りません。

●「続・門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
「続」の名前の通り、次に出た本です。ちょっと尖り過ぎたかもしれません^^; でも本当に使う内容を選んだつもりです。一流になりたい・他の人と差をつけたい人にお勧めでしょうか。
・性能の良いSQLの書き方
・文字化けの仕組み
・障害(特に性能やハング)の分析・対応方法(私が執筆)
・障害をリアルタイムに分析・対処する方法(私が執筆)
・オプティマイザの使い方ノウハウ
・アップグレードのノウハウ

●「データベース」小田圭二 他 著
私にしては堅い本です。なんせ、共同執筆者が大御所の國友義久先生です。階層型DBMS、ネットワーク型DBMS、リレーショナル型DBMS、XMLDBMS、OO(オブジェクト指向)DBMS、DBMSの持つ機能、DBMSのセキュリティ、データベースの著作権、監査、モデリング、正規化といった内容を網羅しており、深い記述は無いものの、DB技術全体を抑えるのに向いている一冊です。ある程度技術力がついたエンジニアの方が、DB全体を振り返りたい(勉強したい)というときの最初の1冊としてお勧めです。



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