簡単に批判してはいけない データベースコンサルタントのノウハウちょい見せ

Oracle RDBMSなどのオラクル製品や各種インフラ技術(OS、ストレージ、ネットワーク)といった話題を取り上げます。著者は小田圭二、「門外不出のOracle現場ワザ」、「絵で見てわかるOracleの仕組み」、「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク」などの著作もあります

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簡単に批判してはいけない

コンサルや、火消し屋としてプロジェクトに入る際、どうしてもやってしまいたくなるのが、現状や過去(プロジェクト、システム、プログラム、仕事の仕方)の批判です。
「これダメじゃん」と、感じるかと思いますが、ぐっと我慢することをお勧めします。

あとから入ったメンバーが、第3者的に批判することは簡単です。批判をせずに、現場を回すことを考えるべきだと思います。批判される側は「簡単に言うなよ。事情があったんだよ!」と心の中では思っています。

ワインバーグの「システムづくりの人間学」のP28にも同じような話が書いてあります。

ものごとが現在そうあるのは、そうなったからだ。という理由による
<中略>
若くて性急な分析家が犯すもっともありふれたあやまちは、既存のシ
ステムを声高に酷評してみたら、実は
1.現在見るとおろかしく見える決断にも、システムができた時期に
は、筋の通った十分な理由があった、とか
2.もとの開発者がいまは分析家の上司、または上司の上司になって
いる、とかわかる、というものである
<後略>

「ものごとが現在そうあるのは、そうなったからだ。」というのは、お客様の妙なこだわりだったり、上司の思いやポリシー、過去痛い目をみた経験から生まれた呪文、組織間の政治的な駆け引きの結果、etc・・・です。くだらない(本来はこうあるべき)と思うかもしれませんが、それらも含めて、「なるべくして、なっている」のだと思います。

批判しても、物事は良い方向に進みません。現場からの信頼も得られません。プロマネコンサルをやっていたときも思いましたが、プロジェクトが採用している仕事のやり方を変えるのは、混乱を招くだけで終わることが多いです。現場のやり方やシステムの現状を否定したりせず、まずは課題管理をきちんと行ったり、現場を回すことに専念すると、評判が上がって、結果的にうまく行くことになるはずです。

ということで、過去を否定しても、良いことはないと思います。否定せずに、前向きに会話してみては、いかがでしょうか? それがプロジェクトがうまく回るコツでもあり、自分の身を守るためにもなると思います。
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[ 2010/05/24 03:07 ] 雑談 | TB(0) | CM(2)
いつも拝見させて頂いています。

そうですよね。
火事場で助っ人として呼ばれているのに、
「そもそも、火事が起こる原因を、、、」
みたいなことを安全地帯(火の粉をかぶらないとこで)で
言っても役に立たないですよね。。

まずは、状況判断して適切な応急措置ですね。
効果が出れば、周りから信頼してもらえて、ようやく火事予防策の話を切り出せますもんね。

[ 2010/05/25 23:13 ] [ 編集 ]
> そうですよね。
> 火事場で助っ人として呼ばれているのに、
> 「そもそも、火事が起こる原因を、、、」
> みたいなことを安全地帯(火の粉をかぶらないとこで)で
> 言っても役に立たないですよね。。

はい。汗をかいて、仲間として認めてもらってから、全ては
始まると思います。大変ですけどね・・・・

[ 2010/05/26 02:52 ] [ 編集 ]
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プロフィール

odakeiji

Author:odakeiji
小田圭二 日本オラクルのテクノロジーソリューションコンサルティング統括本部においてデータベースのコンサルタントをしている。今までのキャリアでは、社内教育部隊で、データベースやOS、ネットワークを教える経験を5年ほど積んだり、コンサル部門で主にDB(インフラ含む)のコンサルを10年程度経験した。また、コンサルタントとして、主に大規模ミッションクリティカルシステムを担当。社内では”火消し”とも呼ばれ、システムトラブルの火消しをいくつも担当していたこともある。
ポリシーは、「OracleもOS上で動くアプリケーションにすぎない。だから、OS、ストレージ、ネットワークを学ぶべき。アーキテクチャから考えろ」。
スキル面の興味は、アーキテクチャ、DBA、インフラ技術、教育、コンサル手法など。
本ブログのポリシーは「週に1回、DBAやインフラ担当者の役に立つ記事を書きたい」です(守れるだけ、守りたい・・・・)
なお、本ブログにおいて示されている見解は、私自身の見解であって、オラクルの見解を必ずしも反映したものではありません。ご了承ください。

私の主な著書の紹介です。もしよかったら、お役立てください。他にもオライリーなどがあります

●「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク データベースはこう使っている」小田圭二 著
私のポリシーである”DBMSもOSの動くアプリケーションに過ぎない”に基づいて、OSとDBMSの関係、ストレージとDBMSの関係、ネットワークとDBMSの関係、を解説した珍しい書籍です。DBを学んでひと段落したら、DB使いもインフラ全体を意識しなければなりませんが、そのような人にお勧めです。企業ユーザー向けのIT本としては、2008年度翔泳社No1だとか(最後は出版社談)。

●「絵で見てわかるOracleの仕組み」 小田圭二 著
教育に携わる者としての私の思い「丸暗記するな。アーキテクチャを知るべき。絵で説明すべき」を具体化した、Oracleの入門書です。Oracle初心者向きですが、Oracleの基礎となる部分の動きを解説しているため、バージョンに依存せずに何年先でも使えます。逆に、本書の内容を理解せずに、ひたすら丸暗記すると応用力が身につきません。この本を読むだけで何かできるようになるわけではありませんが、アーキテクチャを身につけて、本当の技術力を身につける第一歩として欲しいと思っています。

●「44のアンチパターンに学ぶDBシステム」 小田圭二 著
本書は、企業のDBシステムの設計/構築から運用管理、プロジェクト管理までの各フェーズにおけるトラブル(失敗)事例について、アンチパターン(べからず集)とその回避策/防止策として解説するものです。チェックリストとして使っていただいても構いません。分かっていてもアンチパターンは避けられないことも多いものです(政治とか)。そういう方には、同じ仲間は多いのだなと再認識していただくための一服の清涼剤としていただければと思います。

●「門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
一番最初に出た本です。結構とがった内容を扱っています。
・パフォーマンス分析の考え方(私の担当)
・性能テストや障害テストの仕方、設計の注意点(主に私が執筆)
・コストベースオプティマイザ(10gベース)のアーキテクチャ
・コネクションプーリング
最新のOracleの内容は含んでいませんが、今でも性能の考え方やオプティマイザの考え方は使えるはずです。オプティマイザをここまで解説している本を私は知りません。

●「続・門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
「続」の名前の通り、次に出た本です。ちょっと尖り過ぎたかもしれません^^; でも本当に使う内容を選んだつもりです。一流になりたい・他の人と差をつけたい人にお勧めでしょうか。
・性能の良いSQLの書き方
・文字化けの仕組み
・障害(特に性能やハング)の分析・対応方法(私が執筆)
・障害をリアルタイムに分析・対処する方法(私が執筆)
・オプティマイザの使い方ノウハウ
・アップグレードのノウハウ

●「データベース」小田圭二 他 著
私にしては堅い本です。なんせ、共同執筆者が大御所の國友義久先生です。階層型DBMS、ネットワーク型DBMS、リレーショナル型DBMS、XMLDBMS、OO(オブジェクト指向)DBMS、DBMSの持つ機能、DBMSのセキュリティ、データベースの著作権、監査、モデリング、正規化といった内容を網羅しており、深い記述は無いものの、DB技術全体を抑えるのに向いている一冊です。ある程度技術力がついたエンジニアの方が、DB全体を振り返りたい(勉強したい)というときの最初の1冊としてお勧めです。



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