価値や力は何に由来する? データベースコンサルタントのノウハウちょい見せ

Oracle RDBMSなどのオラクル製品や各種インフラ技術(OS、ストレージ、ネットワーク)といった話題を取り上げます。著者は小田圭二、「門外不出のOracle現場ワザ」、「絵で見てわかるOracleの仕組み」、「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク」などの著作もあります

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価値や力は何に由来する?

つい先日、知り合いの井上さんという方から、「データは価値がある。実際、データを高値で買ってくれる会社もある。モデラーは重要だ」のようなお話を聞き、「価値は”関係”から由来するんですよ」という話をしました。その場で、「ブログでも載せておくので読んでくださいね」と伝えたので、今回はこの「価値や力は何に由来するか」を書こうと思います。

ワインバーグの「スーパーエンジニアへの道」のP155に「関係としての力」という記述があります。エンジニアはよく「技術力があれば、力がある」とか、「マネージャーになれば、権力がもてる」と思いがちですが、実は”ある関係において発生するものである”ことが書いてあります。逆の例として、たとえば、「登山チームのリーダーだったら、あなたのプログラミング技能は力をプラスすることはない」と書いています。

私も昔は、権力や技術力、あとはデータの価値などは、どんな場面、どんな人に対しても同じように働く(要は一般的な力)だと思っていました。正直、ワインバーグさんの書いていることに違和感を感じていました。しかし、ちょっと歳をとってからは、物事は単純ではなく、ほとんどの場合、この”関係”を作ったり、見つけたり、うまく問題の見方を変えて”関係を提示する”ことにより価値が生まれることに気がつきました。

「部長が偉い」というのも、部下から見た場合だったり、もしくは取引先の場合は正しいかと思います。でも、きっと奥様からはそうではないですよね ^^;
ITのスキルがどんなに高くても、それはエンジニアの人から見れば、「すごいな」だと思いますが、一般の人から見れば、その人の力があるようには見えないでしょう。

冒頭の話(データに価値がある)も、「そのデータを必要とするような顧客が居る(ほとんどのお客にとっては価値がないですよね)」、かつ、「顧客とデータを売買するような関係である」ことが条件です。そういう意味で、”価値がある”や”力がある”というのを一般化しすぎるのは危険だと思います。
特にコンサルや上流に行こうとするエンジニアの方は、憶えておくべきことだと思います。

井上さん、いかがでしょうか?
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[ 2009/12/06 23:13 ] 雑談 | TB(0) | CM(3)
こんにちは。

今までの経験(Oracleアプリ開発/設計/構築/運用の経験)踏まえ、今後は「DB論理モデラー」として、10年やってこうと思います!と考えた井上です。

小田さんご意見ありがとうございます!!

さて、「DBエンジニアとして、今後どういうキャリアを積んでいくか?」ということについて、ちょっと悩んでいました。

①インフラ全般を核とする基盤技術者としての道。
②マネージャとしての道。
③コンサルタントとしての道。
④データそのものを主眼とする、DB論理設計者としての道。

いずれか、はっきりと方向づける必要があると考えていました。
で、ビジネス上そもそも必要とされているものは「データ」そのものであり、④のDB論理設計屋としての道が、今後のキャリアパスだと。(業務知識が弱いですが。。)

ですが、『データでもインフラ技術でも、必要とされるから大事であって、その関係性が肝になる。』とのことで、なるほど、今後はDBそのものを核に場面、場面で関係を重要視してキャリアを作っていけないのかと。。

具体的にどう行動するんだ??っていうのは、またご報告します!
[ 2009/12/07 12:55 ] [ 編集 ]
> こんにちは。
>
> 今までの経験(Oracleアプリ開発/設計/構築/運用の経験)踏まえ、今後は「DB論理モデラー」として、10年やってこうと思います!と考えた井上です。
>
> 小田さんご意見ありがとうございます!!
>
> さて、「DBエンジニアとして、今後どういうキャリアを積んでいくか?」ということについて、ちょっと悩んでいました。
>
> ①インフラ全般を核とする基盤技術者としての道。
> ②マネージャとしての道。
> ③コンサルタントとしての道。
> ④データそのものを主眼とする、DB論理設計者としての道。
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> いずれか、はっきりと方向づける必要があると考えていました。
> で、ビジネス上そもそも必要とされているものは「データ」そのものであり、④のDB論理設計屋としての道が、今後のキャリアパスだと。(業務知識が弱いですが。。)
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> ですが、『データでもインフラ技術でも、必要とされるから大事であって、その関係性が肝になる。』とのことで、なるほど、今後はDBそのものを核に場面、場面で関係を重要視してキャリアを作っていけないのかと。。
>
> 具体的にどう行動するんだ??っていうのは、またご報告します!
[ 2009/12/08 01:59 ] [ 編集 ]
> ですが、『データでもインフラ技術でも、必要とされるから大事であって、その関係性が肝になる。』とのことで、なるほど、今後はDBそのものを核に場面、場面で関係を重要視してキャリアを作っていけないのかと。。
>
> 具体的にどう行動するんだ??っていうのは、またご報告します!

はい。連絡お待ちしています。
また、飲みに行きましょう。
[ 2009/12/08 02:01 ] [ 編集 ]
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プロフィール

odakeiji

Author:odakeiji
小田圭二 日本オラクルのテクノロジーソリューションコンサルティング統括本部においてデータベースのコンサルタントをしている。今までのキャリアでは、社内教育部隊で、データベースやOS、ネットワークを教える経験を5年ほど積んだり、コンサル部門で主にDB(インフラ含む)のコンサルを10年程度経験した。また、コンサルタントとして、主に大規模ミッションクリティカルシステムを担当。社内では”火消し”とも呼ばれ、システムトラブルの火消しをいくつも担当していたこともある。
ポリシーは、「OracleもOS上で動くアプリケーションにすぎない。だから、OS、ストレージ、ネットワークを学ぶべき。アーキテクチャから考えろ」。
スキル面の興味は、アーキテクチャ、DBA、インフラ技術、教育、コンサル手法など。
本ブログのポリシーは「週に1回、DBAやインフラ担当者の役に立つ記事を書きたい」です(守れるだけ、守りたい・・・・)
なお、本ブログにおいて示されている見解は、私自身の見解であって、オラクルの見解を必ずしも反映したものではありません。ご了承ください。

私の主な著書の紹介です。もしよかったら、お役立てください。他にもオライリーなどがあります

●「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク データベースはこう使っている」小田圭二 著
私のポリシーである”DBMSもOSの動くアプリケーションに過ぎない”に基づいて、OSとDBMSの関係、ストレージとDBMSの関係、ネットワークとDBMSの関係、を解説した珍しい書籍です。DBを学んでひと段落したら、DB使いもインフラ全体を意識しなければなりませんが、そのような人にお勧めです。企業ユーザー向けのIT本としては、2008年度翔泳社No1だとか(最後は出版社談)。

●「絵で見てわかるOracleの仕組み」 小田圭二 著
教育に携わる者としての私の思い「丸暗記するな。アーキテクチャを知るべき。絵で説明すべき」を具体化した、Oracleの入門書です。Oracle初心者向きですが、Oracleの基礎となる部分の動きを解説しているため、バージョンに依存せずに何年先でも使えます。逆に、本書の内容を理解せずに、ひたすら丸暗記すると応用力が身につきません。この本を読むだけで何かできるようになるわけではありませんが、アーキテクチャを身につけて、本当の技術力を身につける第一歩として欲しいと思っています。

●「44のアンチパターンに学ぶDBシステム」 小田圭二 著
本書は、企業のDBシステムの設計/構築から運用管理、プロジェクト管理までの各フェーズにおけるトラブル(失敗)事例について、アンチパターン(べからず集)とその回避策/防止策として解説するものです。チェックリストとして使っていただいても構いません。分かっていてもアンチパターンは避けられないことも多いものです(政治とか)。そういう方には、同じ仲間は多いのだなと再認識していただくための一服の清涼剤としていただければと思います。

●「門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
一番最初に出た本です。結構とがった内容を扱っています。
・パフォーマンス分析の考え方(私の担当)
・性能テストや障害テストの仕方、設計の注意点(主に私が執筆)
・コストベースオプティマイザ(10gベース)のアーキテクチャ
・コネクションプーリング
最新のOracleの内容は含んでいませんが、今でも性能の考え方やオプティマイザの考え方は使えるはずです。オプティマイザをここまで解説している本を私は知りません。

●「続・門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
「続」の名前の通り、次に出た本です。ちょっと尖り過ぎたかもしれません^^; でも本当に使う内容を選んだつもりです。一流になりたい・他の人と差をつけたい人にお勧めでしょうか。
・性能の良いSQLの書き方
・文字化けの仕組み
・障害(特に性能やハング)の分析・対応方法(私が執筆)
・障害をリアルタイムに分析・対処する方法(私が執筆)
・オプティマイザの使い方ノウハウ
・アップグレードのノウハウ

●「データベース」小田圭二 他 著
私にしては堅い本です。なんせ、共同執筆者が大御所の國友義久先生です。階層型DBMS、ネットワーク型DBMS、リレーショナル型DBMS、XMLDBMS、OO(オブジェクト指向)DBMS、DBMSの持つ機能、DBMSのセキュリティ、データベースの著作権、監査、モデリング、正規化といった内容を網羅しており、深い記述は無いものの、DB技術全体を抑えるのに向いている一冊です。ある程度技術力がついたエンジニアの方が、DB全体を振り返りたい(勉強したい)というときの最初の1冊としてお勧めです。