データベースコンサルタントのノウハウちょい見せ

Oracle RDBMSなどのオラクル製品や各種インフラ技術(OS、ストレージ、ネットワーク)といった話題を取り上げます。著者は小田圭二、「門外不出のOracle現場ワザ」、「絵で見てわかるOracleの仕組み」、「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク」などの著作もあります

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Oracleのデータベースコンサルタント募集って出てますね

今日は、いつにもまして時間が無いので、超ショートで。

本日、うちの会社の中途採用のページ(下記)を見たところ、
http://recruiting.oracle.co.jp/HR/career/recruiting_info/index.html から
右上の「今すぐエントリー」から入っていくと、
募集職種に「テクノロジーコンサルタント(データベース)」という職種がありました。
詳細も見れました。

APサーバー(ミドルウエア)担当コンサルも載ってます。

最近まで募集してなかったと思うので、ニュースとして扱ってみました。

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[ 2010/06/28 03:30 ] 雑談 | TB(0) | CM(0)

書評「戦略的データマネジメント」

これから書評も載せて行こうと思います。
最初はワインバーグの最新刊「パーフェクトソフトウエア」にしようかと思っていたのですが、いまいちだったので「戦略的データマネジメント 企業利益は真のデータ価値にあり」 にしたいと思います。

この本を一文で言うと、「いわゆる”データ”が持つ特徴や特性を紹介し、データをどうマネージするのか戦略を立て、どう現場で接するべきなのかをビジネスマンの視点で紹介している」だと思います。

いわゆるIT書ではありません。でもIT関係者が読むべき本だと思うので、紹介しています。IT書では、大抵、データディクショナリや概念データモデリングまでだと思います。この本はその先のビジネスの現場におけるデータの紹介や、CIOや経営者がどう方針を立てるべきなのかについて触れています。

●いいと思ったところを「ちょい見せ」

いいと思ったところを、少し抜き出して紹介します。

P26 多くの企業が自社内の複数システムが相互にデータをやり取りできないという不満を抱えているが、本当の問題は各部門におけるものごとの定義が異なっているという点なのだ <- まったくもってその通りです。

P52 よくみられるデータ品質の7つの課題 <- こういう風にまとまっていると使いやすいです。
・必要なデータを見つけられない
・不正確なデータ
・不十分なデータ定義
・不十分なデータプライバシー/データセキュリティ
・ソースによるデータの非一貫性
・データ過剰
・組織的な混乱
#詳細は本を見てくださいね。

P74の「データと情報のニーズの階層構造」やP279のデータ品質成熟度モデルは、コンサルタントなら、フレームワークや組織がデータマネジメントで到達している段階の判定に使えるはずで、とっても便利です。

P262の「後工程の人に不正確なデータを渡してはいけない。そして、前工程から不正確なデータを受け取ってはいけない」は明言だと思います。

本の中で主張しているように、データの管理責任はIT部門ではなく、業務部門が持つべき、また経営陣も深くコミットすべきというのも賛成できますし、ビジネス書でこういう主張が書いてあるのはいいことだと思います。

●まとめ

IT関係者も、IT(コンピュータ技術)が現場のビジネスでどうなっているのか学ぶ(特にDBエンジニアは、データがどうビジネスに関係するのか学ぶ)べきだと思います。たまにはこういう本もいかがでしょうか?
[ 2010/06/20 01:40 ] 書評 | TB(0) | CM(0)

HPのストレージとOracle11gにおけるSSDのベストプラクティス

HPのストレージとOracle11gにおけるSSDの効果と使い方ガイド(英語)です。

Solid State Disk (SSD) best practices for HP XP disk arrays
and Oracle environments
http://h20195.www2.hp.com/V2/GetPDF.aspx/4AA2-4723ENW.pdf

内容はオーソドックスではありますが、SSDと普通のディスクとの性能差、どういった処理において効果的なのか、どういうデータをSSDに移すべきなのか、SSDに移すというチューニングの前にこういうことはやっておこう、など一通り網羅されていて、便利な読み物です。やっぱりランダムreadやwriteが強いと書かれています。SSDは、OLTPであり、かつメモリに載らないようなサイズで特に有効ですね。

諸橋さんに本文書の存在を教えていただきました。
ありがとうございました。

[ 2010/06/13 20:42 ] アーキテクチャ | TB(0) | CM(0)

パフォーマンス改善の際に困ること

プロジェクトにパフォーマンス改善で参画する際、ユーザーから指示されて困ること(特にSIerにとって困ること)があります。それは、「完璧にチューニングすること」という指示です。このとおりに言われることもありますが、大抵は、別の表現の形をとります。たとえば「全てのSQLの実行計画は最適になっているんだよね」とか、「網羅的にSQLをチューニングしてね」とか、「途方もない性能目標(超短いレスポンス)を達成できず、チューニングしてもチューニングしても終わらない」とか、「性能目標を決めていないのだから、ユーザーからの体感が遅い限り、チューニングが繰り返され、終わらない」とか、「新システムでは、現行システム以上の性能になるんだよね。(暗に全SQLと言っている)」という形があります。

●ルダバガの法則

ワインバーグの「コンサルタントの秘密」のP15に次のような記述があります。
食品売り場で、品物の置き場所が無く、場所を確保する(チューニングする)という話です。そのとき、若いワインバーグさんは、『「ルダバガ」という野菜が売れていないので、それをどかしましょう』と提案します。その提案は受け入れられ、良い気分になったワインバーグさんは、店員に「で、一番人気のない野菜は今度はなんだね」と言われるという話です。

本の中では、「第一番の問題を取り除くと、第二番が昇格する」という主旨で紹介されていますが、プロジェクトのチューニングにおいては、「それをやってはいけない(続けちゃいけない)」と思います。

●プロジェクトでは

「第一番の問題を取り除くと、第二番が昇格する」を繰り返したら、無限ループです。「期間と予算が決まっていて、目標を達成したら解散する」、収益を出すべきプロジェクトのチューニングでこれをやったら、期間はオーバーするし、経費は膨れるし、いいことありません。ROIが悪いと思うのです。
やはり、利益と収入のバランスを考えると、目標を決めて切り上げるのが正解だと思います。

●日本が得意な”改善”って?

でも、「改善を繰り返すのが日本の製造業の強みじゃないか。何が違うのだろう?」と思いました。これは、一度か、繰り返されるのか、の違いがあると思います。工場の現場では、生産は繰り返されます。つまり、改善をすれば、するだけ、将来の効果が大きくでてきます。そのため、改善すればするだけ、ROIのRはどんどん増えて行きます。
ITの世界でも、組織として「品質管理」や「運用」など、改善がぴったりしている業務は多々あります。

そういえば、「プロジェクト」って、定義からして「一度だけ」ですからね。

●まとめ

プロジェクト型では、目標を決めましょう。そして、きりのない作業は、目標を達成したら、終わりにしましょう。
プロフィール

odakeiji

Author:odakeiji
小田圭二 日本オラクルのテクノロジーソリューションコンサルティング統括本部においてデータベースのコンサルタントをしている。今までのキャリアでは、社内教育部隊で、データベースやOS、ネットワークを教える経験を5年ほど積んだり、コンサル部門で主にDB(インフラ含む)のコンサルを10年程度経験した。また、コンサルタントとして、主に大規模ミッションクリティカルシステムを担当。社内では”火消し”とも呼ばれ、システムトラブルの火消しをいくつも担当していたこともある。
ポリシーは、「OracleもOS上で動くアプリケーションにすぎない。だから、OS、ストレージ、ネットワークを学ぶべき。アーキテクチャから考えろ」。
スキル面の興味は、アーキテクチャ、DBA、インフラ技術、教育、コンサル手法など。
本ブログのポリシーは「週に1回、DBAやインフラ担当者の役に立つ記事を書きたい」です(守れるだけ、守りたい・・・・)
なお、本ブログにおいて示されている見解は、私自身の見解であって、オラクルの見解を必ずしも反映したものではありません。ご了承ください。

私の主な著書の紹介です。もしよかったら、お役立てください。他にもオライリーなどがあります

●「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク データベースはこう使っている」小田圭二 著
私のポリシーである”DBMSもOSの動くアプリケーションに過ぎない”に基づいて、OSとDBMSの関係、ストレージとDBMSの関係、ネットワークとDBMSの関係、を解説した珍しい書籍です。DBを学んでひと段落したら、DB使いもインフラ全体を意識しなければなりませんが、そのような人にお勧めです。企業ユーザー向けのIT本としては、2008年度翔泳社No1だとか(最後は出版社談)。

●「絵で見てわかるOracleの仕組み」 小田圭二 著
教育に携わる者としての私の思い「丸暗記するな。アーキテクチャを知るべき。絵で説明すべき」を具体化した、Oracleの入門書です。Oracle初心者向きですが、Oracleの基礎となる部分の動きを解説しているため、バージョンに依存せずに何年先でも使えます。逆に、本書の内容を理解せずに、ひたすら丸暗記すると応用力が身につきません。この本を読むだけで何かできるようになるわけではありませんが、アーキテクチャを身につけて、本当の技術力を身につける第一歩として欲しいと思っています。

●「44のアンチパターンに学ぶDBシステム」 小田圭二 著
本書は、企業のDBシステムの設計/構築から運用管理、プロジェクト管理までの各フェーズにおけるトラブル(失敗)事例について、アンチパターン(べからず集)とその回避策/防止策として解説するものです。チェックリストとして使っていただいても構いません。分かっていてもアンチパターンは避けられないことも多いものです(政治とか)。そういう方には、同じ仲間は多いのだなと再認識していただくための一服の清涼剤としていただければと思います。

●「門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
一番最初に出た本です。結構とがった内容を扱っています。
・パフォーマンス分析の考え方(私の担当)
・性能テストや障害テストの仕方、設計の注意点(主に私が執筆)
・コストベースオプティマイザ(10gベース)のアーキテクチャ
・コネクションプーリング
最新のOracleの内容は含んでいませんが、今でも性能の考え方やオプティマイザの考え方は使えるはずです。オプティマイザをここまで解説している本を私は知りません。

●「続・門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
「続」の名前の通り、次に出た本です。ちょっと尖り過ぎたかもしれません^^; でも本当に使う内容を選んだつもりです。一流になりたい・他の人と差をつけたい人にお勧めでしょうか。
・性能の良いSQLの書き方
・文字化けの仕組み
・障害(特に性能やハング)の分析・対応方法(私が執筆)
・障害をリアルタイムに分析・対処する方法(私が執筆)
・オプティマイザの使い方ノウハウ
・アップグレードのノウハウ

●「データベース」小田圭二 他 著
私にしては堅い本です。なんせ、共同執筆者が大御所の國友義久先生です。階層型DBMS、ネットワーク型DBMS、リレーショナル型DBMS、XMLDBMS、OO(オブジェクト指向)DBMS、DBMSの持つ機能、DBMSのセキュリティ、データベースの著作権、監査、モデリング、正規化といった内容を網羅しており、深い記述は無いものの、DB技術全体を抑えるのに向いている一冊です。ある程度技術力がついたエンジニアの方が、DB全体を振り返りたい(勉強したい)というときの最初の1冊としてお勧めです。



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