データベースコンサルタントのノウハウちょい見せ

Oracle RDBMSなどのオラクル製品や各種インフラ技術(OS、ストレージ、ネットワーク)といった話題を取り上げます。著者は小田圭二、「門外不出のOracle現場ワザ」、「絵で見てわかるOracleの仕組み」、「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク」などの著作もあります

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インフラエンジニア向きのIT書の書評って少ない?

うちのメンバーから、「ビジネス本は書評サイトなどがあって、充実していますが、IT書はどこから良い本を探せるのでしょうか?」といった質問を受け、ふと、「確かに、思い当たるサイトは少ない」と感じました。

小飼 弾さんの 404 Blog Not Found などはありますが、ハラパンの宇野さんが以前まとめていた書籍のリストもWeb上から消えていますし、これぞ、というサイトは少ないのかもしれません。特に、インフラのエンジニア向きの本を集めたサイトを私は知りません。
どなたかご存じではありませんか? & 誰か書きませんか?
他人が手を出していないということは、何かのビジネスになるかもしれませんよ!

(書評なら)短時間で書けるので、このブログに書評カテゴリを作って載せればいいのでしょうか? 意外と皆さん、インフラのエンジニア向きの書評を希望しているものでしょうか?

#ようやくですが仕事が多少落ち着いてきました。
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[ 2010/04/19 02:58 ] 雑談 | TB(0) | CM(2)

エンジニアへの「インストラクターのススメ」


最近、若手を教えていて、「できれば経験&身につけてもらいたい」と思うのが、研修の先生(インストラクター)の経験とスキルです。

●いいことその1:学び方に気づく

技術によって、学び方は異なると思います。たとえば、SQLであれば、ドリルのように反復練習するのがお勧めです。プログラミングであれば、ひたすら書かなければ身につきません。DBMSのバックアップリカバリでは、DBを壊して、リカバリすることを繰り返すべきだと思います。アーキテクチャや動作については、人に説明するのが1つの方法です。丸暗記が一番のものもあります。このように学び方は千差万別なのですが、大抵の人は、自分が得意な学習方法に固執します。インストラクターを経験すると、受講者を見ることで、(勉強方法という意味でも)視野が広がると思います。

●いいことその2:教えることで学べる

よく言われるように、教えるというのは、最高の学習方法の1つです。教える準備をしていると、不明点が出てくるので、自然と学習することができます。また、「学ぶ、教える、質問を受ける」というサイクルは、記憶の定着としても優れていると思います。教科書で勉強するようなケースに代表される「読んで覚える」だけだと、すぐ忘れていくかと思います。しかし、「学ぶ」のあとに、実際に使う「教える」、そして「質問を受ける」ことで、再確認する(もしくはさらに調べる)というサイクルを経ると、実際、忘れにくいですね。

●いいことその3:プレゼン能力(説明能力)が身に着く

「どうすれば、初心者でもわかりやすい説明になるだろうか? 専門用語をつかっていないだろうか? 分からないという顔をしている人はいないだろうか?」と日々、気にしながら、説明を繰り返していれば、自然とプレゼン能力は身に着きます。例え話も憶えるでしょうし、身振り手振りや、適度な質問タイミング、抑揚の付け方、受講者の回答が間違えている場合のうまい回答方法など、いろいろ身に着きます。

●まとめ

よいプレゼンは、説得力を生みますし、技術を体系的に学ぶこともできます。一度、研修のインストラクターになってみるのもお勧めです。意外と身の周りでも、元先生(インストラクター)が活躍しています。
ただし、長くインストラクターをやっていると、人によっては、現場経験が必要になったり、欲しくなったりもしますので、長期間インストラクターをやるかどうかは、その人次第だと思います。
[ 2010/04/12 02:23 ] スキル強化・教育 | TB(0) | CM(5)
プロフィール

odakeiji

Author:odakeiji
小田圭二 日本オラクルのテクノロジーソリューションコンサルティング統括本部においてデータベースのコンサルタントをしている。今までのキャリアでは、社内教育部隊で、データベースやOS、ネットワークを教える経験を5年ほど積んだり、コンサル部門で主にDB(インフラ含む)のコンサルを10年程度経験した。また、コンサルタントとして、主に大規模ミッションクリティカルシステムを担当。社内では”火消し”とも呼ばれ、システムトラブルの火消しをいくつも担当していたこともある。
ポリシーは、「OracleもOS上で動くアプリケーションにすぎない。だから、OS、ストレージ、ネットワークを学ぶべき。アーキテクチャから考えろ」。
スキル面の興味は、アーキテクチャ、DBA、インフラ技術、教育、コンサル手法など。
本ブログのポリシーは「週に1回、DBAやインフラ担当者の役に立つ記事を書きたい」です(守れるだけ、守りたい・・・・)
なお、本ブログにおいて示されている見解は、私自身の見解であって、オラクルの見解を必ずしも反映したものではありません。ご了承ください。

私の主な著書の紹介です。もしよかったら、お役立てください。他にもオライリーなどがあります

●「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク データベースはこう使っている」小田圭二 著
私のポリシーである”DBMSもOSの動くアプリケーションに過ぎない”に基づいて、OSとDBMSの関係、ストレージとDBMSの関係、ネットワークとDBMSの関係、を解説した珍しい書籍です。DBを学んでひと段落したら、DB使いもインフラ全体を意識しなければなりませんが、そのような人にお勧めです。企業ユーザー向けのIT本としては、2008年度翔泳社No1だとか(最後は出版社談)。

●「絵で見てわかるOracleの仕組み」 小田圭二 著
教育に携わる者としての私の思い「丸暗記するな。アーキテクチャを知るべき。絵で説明すべき」を具体化した、Oracleの入門書です。Oracle初心者向きですが、Oracleの基礎となる部分の動きを解説しているため、バージョンに依存せずに何年先でも使えます。逆に、本書の内容を理解せずに、ひたすら丸暗記すると応用力が身につきません。この本を読むだけで何かできるようになるわけではありませんが、アーキテクチャを身につけて、本当の技術力を身につける第一歩として欲しいと思っています。

●「44のアンチパターンに学ぶDBシステム」 小田圭二 著
本書は、企業のDBシステムの設計/構築から運用管理、プロジェクト管理までの各フェーズにおけるトラブル(失敗)事例について、アンチパターン(べからず集)とその回避策/防止策として解説するものです。チェックリストとして使っていただいても構いません。分かっていてもアンチパターンは避けられないことも多いものです(政治とか)。そういう方には、同じ仲間は多いのだなと再認識していただくための一服の清涼剤としていただければと思います。

●「門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
一番最初に出た本です。結構とがった内容を扱っています。
・パフォーマンス分析の考え方(私の担当)
・性能テストや障害テストの仕方、設計の注意点(主に私が執筆)
・コストベースオプティマイザ(10gベース)のアーキテクチャ
・コネクションプーリング
最新のOracleの内容は含んでいませんが、今でも性能の考え方やオプティマイザの考え方は使えるはずです。オプティマイザをここまで解説している本を私は知りません。

●「続・門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
「続」の名前の通り、次に出た本です。ちょっと尖り過ぎたかもしれません^^; でも本当に使う内容を選んだつもりです。一流になりたい・他の人と差をつけたい人にお勧めでしょうか。
・性能の良いSQLの書き方
・文字化けの仕組み
・障害(特に性能やハング)の分析・対応方法(私が執筆)
・障害をリアルタイムに分析・対処する方法(私が執筆)
・オプティマイザの使い方ノウハウ
・アップグレードのノウハウ

●「データベース」小田圭二 他 著
私にしては堅い本です。なんせ、共同執筆者が大御所の國友義久先生です。階層型DBMS、ネットワーク型DBMS、リレーショナル型DBMS、XMLDBMS、OO(オブジェクト指向)DBMS、DBMSの持つ機能、DBMSのセキュリティ、データベースの著作権、監査、モデリング、正規化といった内容を網羅しており、深い記述は無いものの、DB技術全体を抑えるのに向いている一冊です。ある程度技術力がついたエンジニアの方が、DB全体を振り返りたい(勉強したい)というときの最初の1冊としてお勧めです。