データベースコンサルタントのノウハウちょい見せ

Oracle RDBMSなどのオラクル製品や各種インフラ技術(OS、ストレージ、ネットワーク)といった話題を取り上げます。著者は小田圭二、「門外不出のOracle現場ワザ」、「絵で見てわかるOracleの仕組み」、「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク」などの著作もあります

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ワインバーグ版?(IT版?)しがみつかない生き方

雑誌で香山リカさんの「しがみつかない生き方」が紹介されているのを見て、ワインバーグが書いている変換のルール(スーパーエンジニアへの道 P146-150あたり)を思い出しました。この変換はITエンジニアっぽいやり方です。そのため「IT版?」と表現しています。

「しがみつかない生き方」に書かれているという「しがみつかずに、こだわらずに、完璧を求め過ぎずに・・・」は、最近増えている、追い詰められている人には必要なことだと思います。

さて、ワインバーグによると、このような規則は段階的に変換をするのだそうです。まず現在の規則を明確に記述します。その規則の理由を認めてあげます。その規則に「自分の選択の余地」をつけます。たとえば「禁酒する」であれば、理由は「健康のため」でしょう。そして選択の余地というのは、「禁酒してもよい」とかそういう表現になります。さらには、「できるかもしれない」にしたり、全体性を非全体性(全部やる必要はない)にしたり、一般論を個別にしたりします。そうやって完璧から離していきます。

●本に書いてある例

本によると、こんな感じになります。

「私はほかの人を助けなければならない」
  ↓
「私はほかの人を、彼らが明確に助力を求めた場合や、私が彼らを助けるための技能を持っている場合や、私が彼らを助けるための資源を持っている場合や、私が彼らを助けるという任務に適している場合や、私が彼らを助けようと思う場合や、私が助けそこなったときにその失敗を許容できる場合には助けることができる」

このやり方は理屈ぽくて、ITエンジニアっぽくないですか? また、プログラムを直訳した感じで面白くないですか? 実際にどこまでやるかは置いておいて、今日は疲れているから、とか、忙しい日は例外、とか、そういう例外ルーチンがあっていいと思います。

●他のルールと両立はどうするのか?

プロフェッショナルは、高品質や完璧を求められるものです。実際、私も「プライドで仕事をする」とかブログに偉そうに書いてます。”高品質”と”しがみつかない”は矛盾することもあります。1つの両立の方法は、「追い詰められていないときは」だと思います。自分に余裕があるときは、きちんと品質を保ちます。自分に余裕がないときは、人に頼むか、どうしようもないときは社内向けの仕事の品質を下げます。しかもコツは、”自分の心の中では、開き直る”だと思います。品質を下げるとバツが悪いかと思います。でも、あえて「XXXという理由だから、いいんだもんね」と思うのが、お勧めです。ワインバーグも同じようなことを言っている気がします。もう1つの両立は「一時的には無理も頑張る、でも恒常的な無理はやらない」だと思います。筋トレと同じく、短く適度な無理により成長すると思いますが、長くオーバーな負荷は逆効果だと思うからです。

「~ねばならない」とか「なぜ~できないのか」と言われ続けると、徐々に逃げ場が無くなっていくものですが、バランスが大事だと思います。また、ネガティブに仕事をしてもいいことはないので、ネガティブになりそうだったら、上記のような心構えでポジティブに仕事してみてはいかがでしょうか?

追い詰められている人や、そのような人が身近にいる人は、もし参考にしたければ、参考にしてみてもいいと思います。
気軽に行きましょう♪

P.S. 本によると、上記技法(スーパーエンジニアへの道 P146-150あたり)は、バージニア・サティアという有名なカウンセラーから習ったそうです。要はきちんと裏付けのある方法ってことです。興味ある方は、本を読んでみてください。
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[ 2010/02/12 03:51 ] 雑談 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

odakeiji

Author:odakeiji
小田圭二 日本オラクルのテクノロジーソリューションコンサルティング統括本部においてデータベースのコンサルタントをしている。今までのキャリアでは、社内教育部隊で、データベースやOS、ネットワークを教える経験を5年ほど積んだり、コンサル部門で主にDB(インフラ含む)のコンサルを10年程度経験した。また、コンサルタントとして、主に大規模ミッションクリティカルシステムを担当。社内では”火消し”とも呼ばれ、システムトラブルの火消しをいくつも担当していたこともある。
ポリシーは、「OracleもOS上で動くアプリケーションにすぎない。だから、OS、ストレージ、ネットワークを学ぶべき。アーキテクチャから考えろ」。
スキル面の興味は、アーキテクチャ、DBA、インフラ技術、教育、コンサル手法など。
本ブログのポリシーは「週に1回、DBAやインフラ担当者の役に立つ記事を書きたい」です(守れるだけ、守りたい・・・・)
なお、本ブログにおいて示されている見解は、私自身の見解であって、オラクルの見解を必ずしも反映したものではありません。ご了承ください。

私の主な著書の紹介です。もしよかったら、お役立てください。他にもオライリーなどがあります

●「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク データベースはこう使っている」小田圭二 著
私のポリシーである”DBMSもOSの動くアプリケーションに過ぎない”に基づいて、OSとDBMSの関係、ストレージとDBMSの関係、ネットワークとDBMSの関係、を解説した珍しい書籍です。DBを学んでひと段落したら、DB使いもインフラ全体を意識しなければなりませんが、そのような人にお勧めです。企業ユーザー向けのIT本としては、2008年度翔泳社No1だとか(最後は出版社談)。

●「絵で見てわかるOracleの仕組み」 小田圭二 著
教育に携わる者としての私の思い「丸暗記するな。アーキテクチャを知るべき。絵で説明すべき」を具体化した、Oracleの入門書です。Oracle初心者向きですが、Oracleの基礎となる部分の動きを解説しているため、バージョンに依存せずに何年先でも使えます。逆に、本書の内容を理解せずに、ひたすら丸暗記すると応用力が身につきません。この本を読むだけで何かできるようになるわけではありませんが、アーキテクチャを身につけて、本当の技術力を身につける第一歩として欲しいと思っています。

●「44のアンチパターンに学ぶDBシステム」 小田圭二 著
本書は、企業のDBシステムの設計/構築から運用管理、プロジェクト管理までの各フェーズにおけるトラブル(失敗)事例について、アンチパターン(べからず集)とその回避策/防止策として解説するものです。チェックリストとして使っていただいても構いません。分かっていてもアンチパターンは避けられないことも多いものです(政治とか)。そういう方には、同じ仲間は多いのだなと再認識していただくための一服の清涼剤としていただければと思います。

●「門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
一番最初に出た本です。結構とがった内容を扱っています。
・パフォーマンス分析の考え方(私の担当)
・性能テストや障害テストの仕方、設計の注意点(主に私が執筆)
・コストベースオプティマイザ(10gベース)のアーキテクチャ
・コネクションプーリング
最新のOracleの内容は含んでいませんが、今でも性能の考え方やオプティマイザの考え方は使えるはずです。オプティマイザをここまで解説している本を私は知りません。

●「続・門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
「続」の名前の通り、次に出た本です。ちょっと尖り過ぎたかもしれません^^; でも本当に使う内容を選んだつもりです。一流になりたい・他の人と差をつけたい人にお勧めでしょうか。
・性能の良いSQLの書き方
・文字化けの仕組み
・障害(特に性能やハング)の分析・対応方法(私が執筆)
・障害をリアルタイムに分析・対処する方法(私が執筆)
・オプティマイザの使い方ノウハウ
・アップグレードのノウハウ

●「データベース」小田圭二 他 著
私にしては堅い本です。なんせ、共同執筆者が大御所の國友義久先生です。階層型DBMS、ネットワーク型DBMS、リレーショナル型DBMS、XMLDBMS、OO(オブジェクト指向)DBMS、DBMSの持つ機能、DBMSのセキュリティ、データベースの著作権、監査、モデリング、正規化といった内容を網羅しており、深い記述は無いものの、DB技術全体を抑えるのに向いている一冊です。ある程度技術力がついたエンジニアの方が、DB全体を振り返りたい(勉強したい)というときの最初の1冊としてお勧めです。