データベースコンサルタントのノウハウちょい見せ

Oracle RDBMSなどのオラクル製品や各種インフラ技術(OS、ストレージ、ネットワーク)といった話題を取り上げます。著者は小田圭二、「門外不出のOracle現場ワザ」、「絵で見てわかるOracleの仕組み」、「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク」などの著作もあります

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どんな時代でも、エンジニアはきちんと考えることが必要

ワインバーグの昔の本に「システムづくりの人間学」という本(原著は25年くらい前のようです)があります。

その中に、「今も昔もIT業界は同じなんだなあ」と思わせてくれる話が書いてあります。奴らは「構造プログラミング」をなんでも解決する魔法のように売り込んでいる、みたいな文句です。

以下抜粋
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いい換えれば、構造プログラミングはまさに当社の最新機種というのと同じようなものなのだ。実際、この二つの言葉は、次のような文章の中ではそっくり交換可能である。
「もしデータ処理の問題でお困りでしたら、当社の母新機種を導入すれば解決します。当社の最新機種は価格あたりの効果が高く、使うことも容易です。貴社の従業員は当社の最新機種を愛好されるでしょう。<以下略>
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・・・流行りの技術は変われど、昔(25年くらい前)も今も変わらないようです。

どうすればいいんでしょうか。こんな記述もあります。
以下抜粋
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構造プログラミングによって得られるとされている利益を成功裡に実現した企業、個人とは、ハードウエア、ソフトウェアのよくある売り込み文句に引っ掛からず、むしろ売り込み文句に耳を傾け、自分たちの問題を解くのに必要と思うものを、そこから抽出する人々であることが多い。彼らは自分の頭で考える。そしてそれは、もし役に立つならほかの人々の考えを使う、ということも含む。
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どこで読んだか忘れましたが、一流のプロフェッショナルも、教科書どおりのことは、ほとんどしないそうです。一流になればなるほど、アドリブを入れるのだとか。アドリブを入れられるのは、自分で考えているからですね。新技術を鵜呑みにせず、その中のいいところを見極め、自分のプロジェクトにどこが合うか考え、使うべきところだけつまみ食いする、そんなエンジニアになりたいですね!
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[ 2009/12/31 02:07 ] 雑談 | TB(0) | CM(0)

アドレナリンジャンキー

デマルコの新刊が少し前に出ました。「アドレナリンジャンキー」です。86個ものパターン(アンチパターン含む)が載っている本です。

「アドレナリンジャンキー」という話は、猛烈なスピードで動きまわるのが健全と思っているという話で、まるで自分のことだったので、耳が痛いです。
#ご存知の方は、わかるかと思いますが、重大トラブル対応に慣れている私は
#刺激(アドレナリン)がないとダメなタイプで、かつ、いっぱい仕事するので
#このアンチパターンそのままです。

それは置いといて、その本の中から「そうそう」というのを少し紹介・解説します。

「静かすぎるオフィス」というパターンが紹介されていて、「オフィスが静かすぎるのは、チームが魔力を失ったしるしである」という説明がついています。

これを読んで思い出したのが、ビジネス系コンサルタントから聞いた「笑いの無いコンサルオフィスは危ない(業績が悪いことが多い)」という話です。身の回りでも、うまく行っている現場では、楽しい会話があるものです。私はこの話を聞いてから、楽しい会話や笑いを止めたりすることは、するまいと思いました。

あなたのオフィスに笑いはありますか? もし無いのであれば、危ないかもしれませんね。

逆に、無理にでも笑うといいそうですよ! 余裕がなくなると自然と笑いはでなくなりますが、そんなときは笑って挨拶してみましょう♪ きっといいことありますよ。
[ 2009/12/27 02:42 ] 雑談 | TB(0) | CM(0)

メインフレーム時代のDBMSと、クラウドのDBMSは似ている?

階層型やISAMやVSAMというDBMS(やエンジン)はご存じでしょうか?
インデックス付きのファイルというイメージのDBエンジンで、リレーショナルDBMSが流行るまでは、これらが主流でした(だったそうです)。
ISAMやVSAMは、シンプルなことしかできません。例えば、ISAMは、1つのインデックス(キー)で構成されたDBMS(エンジン)だそうです。プロジェクトで使っているのを間近で見たことがありますが、とても高速でした。DBMS代わりに、プログラム言語から呼びだして、シンプルに使用していました。

ふと、このISAMとVSAMを思い出したのが、クラウドで流行りのキーバリューストアです。シンプルで、特定のインデックス(キー)アクセス、高速、複雑なことはできない、といった点がそっくりです。現在のクラウドではキーバリューストアのDBMSで、どのように業務アプリを作るのか四苦八苦しています。当時のエンジニアのノウハウを活かせれば、今の悩みも解消できるかもしれません!?

なお、その後 RDBMSがなぜ流行ったかというと、非定型の処理をするためには、いろんな処理ができるリレーショナルが便利だったから、だそうです。階層型やISAMといったDBMSやエンジンでは、要件定義や当初の設計で決めた構造をひきづってしまい、あとで柔軟に検索や集計を変えることは困難だからだそうです。後になってからテーブルのJOINや、非定型の処理をさせるのであれば、RDBMSの方が便利だと思います。はい。

ある意味、最近のキーバリューの流行は、時代に逆行しているのが面白いと思います。みんな手作りの良さに目覚めたんでしょうか。それともコストの安さの魅力は強烈なんでしょうか。
[ 2009/12/21 04:21 ] アーキテクチャ | TB(0) | CM(0)

価値や力は何に由来する?

つい先日、知り合いの井上さんという方から、「データは価値がある。実際、データを高値で買ってくれる会社もある。モデラーは重要だ」のようなお話を聞き、「価値は”関係”から由来するんですよ」という話をしました。その場で、「ブログでも載せておくので読んでくださいね」と伝えたので、今回はこの「価値や力は何に由来するか」を書こうと思います。

ワインバーグの「スーパーエンジニアへの道」のP155に「関係としての力」という記述があります。エンジニアはよく「技術力があれば、力がある」とか、「マネージャーになれば、権力がもてる」と思いがちですが、実は”ある関係において発生するものである”ことが書いてあります。逆の例として、たとえば、「登山チームのリーダーだったら、あなたのプログラミング技能は力をプラスすることはない」と書いています。

私も昔は、権力や技術力、あとはデータの価値などは、どんな場面、どんな人に対しても同じように働く(要は一般的な力)だと思っていました。正直、ワインバーグさんの書いていることに違和感を感じていました。しかし、ちょっと歳をとってからは、物事は単純ではなく、ほとんどの場合、この”関係”を作ったり、見つけたり、うまく問題の見方を変えて”関係を提示する”ことにより価値が生まれることに気がつきました。

「部長が偉い」というのも、部下から見た場合だったり、もしくは取引先の場合は正しいかと思います。でも、きっと奥様からはそうではないですよね ^^;
ITのスキルがどんなに高くても、それはエンジニアの人から見れば、「すごいな」だと思いますが、一般の人から見れば、その人の力があるようには見えないでしょう。

冒頭の話(データに価値がある)も、「そのデータを必要とするような顧客が居る(ほとんどのお客にとっては価値がないですよね)」、かつ、「顧客とデータを売買するような関係である」ことが条件です。そういう意味で、”価値がある”や”力がある”というのを一般化しすぎるのは危険だと思います。
特にコンサルや上流に行こうとするエンジニアの方は、憶えておくべきことだと思います。

井上さん、いかがでしょうか?
[ 2009/12/06 23:13 ] 雑談 | TB(0) | CM(3)

日本HPのML面白い

日本HP法人向けeNewsletterというMLを月に1回、HPが送ってくれます。普通、各社のこういうメールは中身がマーケティング寄りだったり、せいぜい技術的な内容で役に立つなあくらいのものです。

ところが、日本HPのメールは違います。「大変!助けて!ノートPCにコーヒーが!!」で、いざというときの緊急処置法を教えてくれたり、「うんざり!社内政治から身を守るには」「もう先延ばしにしない!気が進まない仕事に取り掛かるには?」「上手に休みを取るコツ」といった具合で親近感があります。もちろん、マーケティングメッセージや技術の話もありますが、上記のような記事は息抜きにもいいですし、実際に仕事の参考にもなりますね。

日本HPのサイトに行って、「HP Technology at Work」と検索すれば、購読しなくても読めると思います。

[ 2009/12/02 23:43 ] 雑談 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

odakeiji

Author:odakeiji
小田圭二 日本オラクルのテクノロジーソリューションコンサルティング統括本部においてデータベースのコンサルタントをしている。今までのキャリアでは、社内教育部隊で、データベースやOS、ネットワークを教える経験を5年ほど積んだり、コンサル部門で主にDB(インフラ含む)のコンサルを10年程度経験した。また、コンサルタントとして、主に大規模ミッションクリティカルシステムを担当。社内では”火消し”とも呼ばれ、システムトラブルの火消しをいくつも担当していたこともある。
ポリシーは、「OracleもOS上で動くアプリケーションにすぎない。だから、OS、ストレージ、ネットワークを学ぶべき。アーキテクチャから考えろ」。
スキル面の興味は、アーキテクチャ、DBA、インフラ技術、教育、コンサル手法など。
本ブログのポリシーは「週に1回、DBAやインフラ担当者の役に立つ記事を書きたい」です(守れるだけ、守りたい・・・・)
なお、本ブログにおいて示されている見解は、私自身の見解であって、オラクルの見解を必ずしも反映したものではありません。ご了承ください。

私の主な著書の紹介です。もしよかったら、お役立てください。他にもオライリーなどがあります

●「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク データベースはこう使っている」小田圭二 著
私のポリシーである”DBMSもOSの動くアプリケーションに過ぎない”に基づいて、OSとDBMSの関係、ストレージとDBMSの関係、ネットワークとDBMSの関係、を解説した珍しい書籍です。DBを学んでひと段落したら、DB使いもインフラ全体を意識しなければなりませんが、そのような人にお勧めです。企業ユーザー向けのIT本としては、2008年度翔泳社No1だとか(最後は出版社談)。

●「絵で見てわかるOracleの仕組み」 小田圭二 著
教育に携わる者としての私の思い「丸暗記するな。アーキテクチャを知るべき。絵で説明すべき」を具体化した、Oracleの入門書です。Oracle初心者向きですが、Oracleの基礎となる部分の動きを解説しているため、バージョンに依存せずに何年先でも使えます。逆に、本書の内容を理解せずに、ひたすら丸暗記すると応用力が身につきません。この本を読むだけで何かできるようになるわけではありませんが、アーキテクチャを身につけて、本当の技術力を身につける第一歩として欲しいと思っています。

●「44のアンチパターンに学ぶDBシステム」 小田圭二 著
本書は、企業のDBシステムの設計/構築から運用管理、プロジェクト管理までの各フェーズにおけるトラブル(失敗)事例について、アンチパターン(べからず集)とその回避策/防止策として解説するものです。チェックリストとして使っていただいても構いません。分かっていてもアンチパターンは避けられないことも多いものです(政治とか)。そういう方には、同じ仲間は多いのだなと再認識していただくための一服の清涼剤としていただければと思います。

●「門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
一番最初に出た本です。結構とがった内容を扱っています。
・パフォーマンス分析の考え方(私の担当)
・性能テストや障害テストの仕方、設計の注意点(主に私が執筆)
・コストベースオプティマイザ(10gベース)のアーキテクチャ
・コネクションプーリング
最新のOracleの内容は含んでいませんが、今でも性能の考え方やオプティマイザの考え方は使えるはずです。オプティマイザをここまで解説している本を私は知りません。

●「続・門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
「続」の名前の通り、次に出た本です。ちょっと尖り過ぎたかもしれません^^; でも本当に使う内容を選んだつもりです。一流になりたい・他の人と差をつけたい人にお勧めでしょうか。
・性能の良いSQLの書き方
・文字化けの仕組み
・障害(特に性能やハング)の分析・対応方法(私が執筆)
・障害をリアルタイムに分析・対処する方法(私が執筆)
・オプティマイザの使い方ノウハウ
・アップグレードのノウハウ

●「データベース」小田圭二 他 著
私にしては堅い本です。なんせ、共同執筆者が大御所の國友義久先生です。階層型DBMS、ネットワーク型DBMS、リレーショナル型DBMS、XMLDBMS、OO(オブジェクト指向)DBMS、DBMSの持つ機能、DBMSのセキュリティ、データベースの著作権、監査、モデリング、正規化といった内容を網羅しており、深い記述は無いものの、DB技術全体を抑えるのに向いている一冊です。ある程度技術力がついたエンジニアの方が、DB全体を振り返りたい(勉強したい)というときの最初の1冊としてお勧めです。



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