データベースコンサルタントのノウハウちょい見せ

Oracle RDBMSなどのオラクル製品や各種インフラ技術(OS、ストレージ、ネットワーク)といった話題を取り上げます。著者は小田圭二、「門外不出のOracle現場ワザ」、「絵で見てわかるOracleの仕組み」、「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク」などの著作もあります

発売します:即戦力のOracle管理術 ~仕組みからわかる効率的管理のノウハウ

もう少しすると、私が監修した本が(また)発売になります。
即戦力のOracle管理術 ~仕組みからわかる効率的管理のノウハウ
http://www.amazon.co.jp/dp/4774151343/

Oracleデータベースの運用について、コンサルタントが熱く語っている1冊です。
「いっぱいあるOracleデータベースの運用本なんじゃないの?」と思う皆さん、この本は違います。まず1章を使って、データベース運用業務全体を紹介しています。製品紹介ではなく、データベース運用業務の紹介です。多くの人はなんとなく運用しているはずで、これを語れる人は少ないはずです。
そして2章は、アーキテクチャです。運用するにもアーキテクチャの理解が必要ということで、初心者向けに運用に必要なDBMSアーキテクチャの紹介をしています。バックアップやセキュリティやメンテナンス運用についても、経験豊富なコンサルが掘り下げていますし、Exadata時代に対応して、パラレル実行についての紹介も豊富です。
普及しているRMANについても実践的な運用方法を紹介していますし、datapumpも紹介しています。
運用というと必要になる、トラブルシューティングも入っています。

これだけ入って、540ページで3千円台! これで初心者も運用できるはず(これ以上の本は無いはず)。

それ以外にもこんなネタも入っています。
・OUとコラボして、各章の後ろに、詳しく知りたい人向けのOUコース紹介記事を配置!
・EnterpriseManager12cを紹介!
・Oracle GoldenGate(データ連携ツール)も少々紹介!

買って損のない1冊です。よかったら今のうちにamazonで予約してください。
http://www.amazon.co.jp/dp/4774151343/


P.S. 今週末(金曜日の夜)のOracle Lovers、参加どうですか? Oracle RACのエキスパートが集まりますよ。
   エキスパートの座談会を聞いているだけで、初心者も勉強になるはずです。
    http://www.zusaar.com/event/283002
[ 2012/05/15 00:11 ] スキル強化・教育 | TB(1) | CM(0)

告知:Oracle Lovers シーズン2 第6回

Oracleエンジニアが集まる、Oracle Lovers。
その シーズン2 第6回のお知らせ(引用)です。

場所 日本オラクル青山センター 13階のS2(定員32名), 外苑前駅 4番を降りてすぐ。
日時 2012/5/18(金) 20:00

Oracle LOVERS シーズン2 第6回は「Oracle Certified Expert, Oracle Real Application Clusters 11g and Grid Infrastructure Administrator との座談会」です。

詳細は http://www.zusaar.com/event/283002 をご覧ください。

Certified Expertは、いい腕をもったエンジニアばかりのため面白い議論になりそうです。
私は、Certified Expertではありませんが、当日も会場に居ると思います。
Oracle Loversは初心者もWelcomeな雰囲気ですので、迷っている人も、ぜひ、お申込みください。
[ 2012/05/07 02:16 ] 雑談 | TB(1) | CM(0)

書評「MySQL Cluster 構築・運用バイブル」

献本いただいていた「MySQL Cluster 構築・運用バイブル」
遅くなりましたが、ようやく読みました。

一言で感想を表現すると、単なるMySQLとは別物と思うべし。です。
私があまり知らないからかもしれませんが、本質は、
Oracle Exadata や DB2のクラスターに近いイメージを持ちました。

サポートだからこそ書ける、いろいろ経験が活かされていて、
パラメータの推奨であったり、トラブルの例、ノウハウが書かれていると思います。
memcached APIも載っています。製品が好きなんだなと読んでいて感じました。

結局、クラスターの悩みは、どの製品でも同じな訳で、
いろんな製品で見られてきたアルゴリズムや悩みが出てきています。
スプリットブレインとか、タイムアウトのバランスとか、
スケールのさせ方とか、ネットワークの冗長化とか、多数決とか、
レプリケーションによるデータの衝突とか、
結局、場所が分かれることによる影響が考慮点だとよくわかります。
場所が分かれるからこそ、マシンを追加できたり、安価に多ノードにできるので
もちろん、トレードオフです。

それにしても大作です。400ページを越えます。
一人でよく書いたなあと思いました。
[ 2012/05/02 03:06 ] 書評 | TB(1) | CM(0)

「プロになるためのデータベース技術入門」の書評

うちの社員である木村明治さんの新刊です。
プロになるための データベース技術入門 ~MySQLforWindows困ったときに役立つ開発・運用ガイド
主な紹介内容はWindows上のMySQLです。初心者に分かりやすいです。sqlの使い方や表面上の使い方だけでなく、アーキテクチャやDBMSの奥にある考え方も紹介しています。よくはまるところも随所で紹介していて、さすがMySQL担当という感じです。

Oracleなどで見られる、MVCC(マルチバージョンコンカレントコントロール)とか、トランザクションとロックの考え方とか、データベース使いなら知っておくべき話を上手に紹介しています。
また、初心者がmysqlを学ぶには、最適じゃないでしょうか(特にwindows上のmysql)。ログの紹介やツールの紹介も豊富ですし、使えると思います。少なくとも、私はお勧めします。

■この本の特徴だと思ったところ

絵がいい!:前半に出てくるmysqlの全体図で階層構造と全体構成が分かりやす。全体の中でどう動くのかも把握しやすい。

windowsの解析ツールの紹介もさすがサポート

6章のお勧め設定(蕎麦屋の喩えも)は良いですね。こういうのみんな知りたいはずなので。

■おまけ

「オッケーなら、そのクエリを実行する」木村さんの普段の口調が出ていて、
執筆した人の特徴が出るんだなあと思いました(笑)

「firebird」という単語がさりげなく(いや、堂々と)
何か所にも出てくるのは木村さんならでは!

[ 2012/04/14 22:59 ] 書評 | TB(0) | CM(0)

JPOUGの第一回イベント unconfereneceでのメモ

フェイスブックとクロスポストです。
昨日のOOW3日目のunconfereneceのセッションを一部メモしました。
参加出来なかった方に雰囲気と話題の傾向を見ていただければと思います。
写真は会場の様子です。盛況でした。
unconference盛況でした

 OPatchは最新版にすること(某コンサルタント&元サポートエンジニア)

 アップグレードの際には、Known Issue(既知問題)を見るのがお勧め(某コンサルタント)

 ドキュメントライブラリをgoogleで検索するのがお勧め
 確かに私もお勧めだと思います。私もやってます。方法は、
https://blogs.oracle.com/oracle4engineer/entry/%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%82%A2%E9%80%9A%E4%BF%A1%E3%81%B8%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%9D あたりをみてください(小田コメント)

 Q:自分でRACを作りたい、でもPCを買うと高い。
 A:mediumインスタンスでできる。500円(時間買い)でできる。検証用。
  やりたい人はきっとここを見るといいんだろうな(小田コメント) http://d.hatena.ne.jp/KNOPP/

 技術文書を書くためのコツ
 技術力の高い層への書籍のニーズは無い。
 #そのとおり! 初心者向けしかないですよね。ターゲットにするのはピラミッドの裾野ですよね。

 ドキュメントライブラリの話
 Q:索引検索はランダムアクセスなのに、db file sequential read? なぜ?
 A(要約): メモリ上で連続しているから「sequential」。db file scattered read は
        ブロックを複数読み込んで、メモリ上で分散するから「scattered」。
        パフォチューのマニュアルに載ってます!

 Q:コンポジット索引の日本語名は?
 A(要約):連結索引です。
 「概要」マニュアルに載っています。

 コネクションプールなどを使わなくても
 MySQLは性能の落ちが少ない。アーキテクチャの違いですね。

 MySQLのClientSide preparedStatementは、クライアントサイドで動く。
 実はprepareをしても、サーバーにprepareをしない。
 その後、executeの際に、リテラルを埋め込んだSQLを
 送る(つまり、Oracleでいうハードパースをしている)。
 preparedStatementはサーバー側には何にも変化がない。
 #ServerSide preparedStatementもあるそうです。

 OLTPではバインド変数が有効だが、
 バッチではそうとも限らない。以前の実行計画が最適とは
 限らない。バッチでは、バインド変数を使わない(リテラルにする)
 ことも検討すべき。
 バインド変数はメリデメあるよ。バッチ処理だと
 バインド変数のメリットは享受できないことが多いので、
 止めてもいいのでは?
 #その後、賛否両論あり、ディスカッションになりました。

 「Index Only Access」で、インデックスにあるデータだけで
 SQLの結果を作れることもあるよ。このテクはお勧め!
 「Index Only Access」で検索してみよう! discusブログが出てきますね。
 #インデックス作りすぎは駄目ですからね。またデメリットもありますよ。

 実行計画が一緒でもI/Oが違えば性能違う。
 有名な、検証生活っぽい。
 direct path readが一番早い。
 db file scattered readが2番目。
 db file sequential readが3番目。
 やっぱり、I/Oの種類が違うと性能違いますね。
 こういう検証みたことないので、興味深かったです。

 DBが起動できないクイズ。私には難しいっす。・・・・興味ある人は、
 http://d.hatena.ne.jp/yohei-a/20120407/1333782974 を見てみてください。

こんな感じで、エンジニアにとって楽しい話題、興味をそそるような話題が初心者向けから玄人向けまで、いい意味でごっちゃになっている感じです。しばらくしたらまたイベントがある予定なので、上記を見ていいなと思ったらご参加ください。お楽しみに!
[ 2012/04/09 01:02 ] スキル強化・教育 | TB(1) | CM(0)
プロフィール

Author:odakeiji
小田圭二 日本オラクルのテクノロジーソリューションコンサルティング統括本部においてデータベースのコンサルタントをしている。今までのキャリアでは、社内教育部隊で、データベースやOS、ネットワークを教える経験を5年ほど積んだり、コンサル部門で主にDB(インフラ含む)のコンサルを10年程度経験した。また、コンサルタントとして、主に大規模ミッションクリティカルシステムを担当。社内では”火消し”とも呼ばれ、システムトラブルの火消しをいくつも担当していたこともある。
ポリシーは、「OracleもOS上で動くアプリケーションにすぎない。だから、OS、ストレージ、ネットワークを学ぶべき。アーキテクチャから考えろ」。
スキル面の興味は、アーキテクチャ、DBA、インフラ技術、教育、コンサル手法など。
本ブログのポリシーは「週に1回、DBAやインフラ担当者の役に立つ記事を書きたい」です(守れるだけ、守りたい・・・・)
なお、本ブログにおいて示されている見解は、私自身の見解であって、オラクルの見解を必ずしも反映したものではありません。ご了承ください。

私の主な著書の紹介です。もしよかったら、お役立てください。他にもオライリーなどがあります

●「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク データベースはこう使っている」小田圭二 著
私のポリシーである”DBMSもOSの動くアプリケーションに過ぎない”に基づいて、OSとDBMSの関係、ストレージとDBMSの関係、ネットワークとDBMSの関係、を解説した珍しい書籍です。DBを学んでひと段落したら、DB使いもインフラ全体を意識しなければなりませんが、そのような人にお勧めです。企業ユーザー向けのIT本としては、2008年度翔泳社No1だとか(最後は出版社談)。

●「絵で見てわかるOracleの仕組み」 小田圭二 著
教育に携わる者としての私の思い「丸暗記するな。アーキテクチャを知るべき。絵で説明すべき」を具体化した、Oracleの入門書です。Oracle初心者向きですが、Oracleの基礎となる部分の動きを解説しているため、バージョンに依存せずに何年先でも使えます。逆に、本書の内容を理解せずに、ひたすら丸暗記すると応用力が身につきません。この本を読むだけで何かできるようになるわけではありませんが、アーキテクチャを身につけて、本当の技術力を身につける第一歩として欲しいと思っています。

●「44のアンチパターンに学ぶDBシステム」 小田圭二 著
本書は、企業のDBシステムの設計/構築から運用管理、プロジェクト管理までの各フェーズにおけるトラブル(失敗)事例について、アンチパターン(べからず集)とその回避策/防止策として解説するものです。チェックリストとして使っていただいても構いません。分かっていてもアンチパターンは避けられないことも多いものです(政治とか)。そういう方には、同じ仲間は多いのだなと再認識していただくための一服の清涼剤としていただければと思います。

●「門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
一番最初に出た本です。結構とがった内容を扱っています。
・パフォーマンス分析の考え方(私の担当)
・性能テストや障害テストの仕方、設計の注意点(主に私が執筆)
・コストベースオプティマイザ(10gベース)のアーキテクチャ
・コネクションプーリング
最新のOracleの内容は含んでいませんが、今でも性能の考え方やオプティマイザの考え方は使えるはずです。オプティマイザをここまで解説している本を私は知りません。

●「続・門外不出のOracle現場ワザ」 小田圭二 他 著
「続」の名前の通り、次に出た本です。ちょっと尖り過ぎたかもしれません^^; でも本当に使う内容を選んだつもりです。一流になりたい・他の人と差をつけたい人にお勧めでしょうか。
・性能の良いSQLの書き方
・文字化けの仕組み
・障害(特に性能やハング)の分析・対応方法(私が執筆)
・障害をリアルタイムに分析・対処する方法(私が執筆)
・オプティマイザの使い方ノウハウ
・アップグレードのノウハウ

●「データベース」小田圭二 他 著
私にしては堅い本です。なんせ、共同執筆者が大御所の國友義久先生です。階層型DBMS、ネットワーク型DBMS、リレーショナル型DBMS、XMLDBMS、OO(オブジェクト指向)DBMS、DBMSの持つ機能、DBMSのセキュリティ、データベースの著作権、監査、モデリング、正規化といった内容を網羅しており、深い記述は無いものの、DB技術全体を抑えるのに向いている一冊です。ある程度技術力がついたエンジニアの方が、DB全体を振り返りたい(勉強したい)というときの最初の1冊としてお勧めです。